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Whole Earth Station FM COCOLO [Whole Earth RADIO] / Every Friday 21:00 - 22:00

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Whole Earth RADIO

2020.12.27
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食べる、SDGs

2020年最後の『Whole Earth Radio』は、大人の愉しい食マガジン『あまから手帖』最新号(2021年1月号)との連動で、日々の生活で欠かすことのできない「食」とSDGsの繋がりを考えました。

まずは、『あまから手帖』編集部の白川さんが登場。大阪料理の「始末の文化」は「もったいない」精神に根差していることや、いまのシェフたちの取り組みにはSDGsに繋がる活動が数多く見出せることから、この1月号で「食べるSDGs」特集を組むに至ったそうです。SDGsカラーホイールをイメージした色鮮やかな表紙をはじめ、“関西ご家庭あるある”とも言える「モロゾフ」プリンカップ のアップサイクルなど、美味しさ・楽しさ満載の誌面は必見! 2月号からは「食とSDGs」をテーマとする連載もスタート予定で、さらに期待が膨らみます。

続いてNPO法人みらくるの代表・吉村大作さんにお話を伺ったのは、町ぐるみで「食のSDGs」に取り組む鶴見区の活動について。鶴見区のSDGsタウンとしてのプロジェクトは、地元で人気のパン屋さんとコラボした「SDGs食パン」からスタートしました。「パンを作る・売る・買う」というサイクルが、食糧難に直面する地域に貢献する基金や、食材の廃棄解消、労働時間の短縮などに繋がる、食を通じて地球規模で社会貢献できるという仕組みです。また鶴見区には、お寺のお供え物をレトルトお粥に変えてフードロスを防ぎながら、最終的には必要とされる場の食に回す取り組みを実践する「SDGs寺院」もあります。鶴見区が住み続けられる・安心して暮らせる「子育ての町」となるように、未来に繋がるプロジェクトをアイディア豊かに続ける吉村さんたちの活動を紹介しました。

最後は、京都出身・在住のおせち料理・行事料理研究家、小宮理実先生が登場。昔の暮らしは自然に寄り添うことが当たり前で、気持ちをリセットする為におせちを作って楽しむ風習があったそうです。保存食であるおせちは、現代で言うところのSDGsの取り組みに繋がり、リメイクにもピッタリなことからフードロス解消の観点からも要注目! 小宮流おせちのリメイクのコツは、味がしっかりしているのでおせち料理を引き立てる、あっさりした味の食材を組み合わせること。そして、小宮先生いわく“おせち界のセンター、神スリー”である「三つ肴(みつざかな)」・・・「数の子」「田作り(ごまめ)」「黒豆」または「たたきごぼう」についてのお話。さらには、お正月にやって来る「年神様」を迎え入れるための年越しの準備のポイントまで、日本古来の年末年始の行事について、ユーモアたっぷりに語ってくださいました。

「食べるSDGs」-- 料理をいただく時や料理を作る時に、「食」が地球や社会の何につながっているのかについて少し想いを馳せてみると、私たちがとるべき次のアクションが見えてくるかもしれません。コロナの影響で遠方へ行くのが難しい時だからこそ、家や近所の身近なローカルにおける基本的な営みを見直し、丁寧に暮らしていくことをこころがけてみませんか?

  • DJ:尾上さとこ
  • ゲスト:小宮理実 (料理研究家)/白川恵理子(『あまから手帖』)/吉村大作(NPO法人みらくる)

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