2020.11.01
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ローカルの農業と食を考える -奈良フードフェスティバル 「シェフェスタ」- 後編
毎年秋に開催される「奈良フードフェスティバル【C’festa】(シェフェスタ)」を通じて、奈良というローカルに根差す「食」の歴史と未来を考え、その魅力に迫る2回シリーズ。奈良フードフェスティバル実行委員会事務局長・福吉貴英さんを迎えてお送りしました。
〜後編〜
【奈良フードフェスティバル「シェフェスタ」が推進するカレープロジェクト】
今回は「シェフェスタ カレーキャラバン」を特集し、奈良の生産者と料理人(シェフ)の取り組みに迫りました。地元で活躍するシェフたちが、奈良の名産である柿やいちぢくなどの農産物を使ったカレー・レシピを考案。生産者たちが作った素晴らしい食材でありながらも通常はサイズや形、傷などを理由に廃棄されがちな果物・野菜や、使いにくい部位の肉などを活用して、フードロスを解消しながら美味しく食べる方法を提案しています。
番組にはまず、奈良・葛城市の生産者、寺田農園の代表・寺田昌史さんが登場。
「シェフェスタ」には、シェフや食べ手とつながるために毎年出店しているという寺田さん。その場で情報交換をしたりアイデアをもらったりして、野菜や果物の生産の参考にしているそうです。
かつては生産者側が有名ホテルや飲食店の名前を挙げて「ここで使われている」と宣伝していましたが、今は飲食店側が「寺田農園さんの野菜を使っている」とアピールしてくれる時代に。生産者と飲食店の料理人(シェフ)が良い関係を築けるようになり、そのパートナーシップのきっかけとなったのが、「シェフェスタ」だったというお話でした。
続いては オリジナルカレーのレシピを考案したシェフの一人、株式会社 風神の総料理長、片山昌彦さんが登場。
寺田農園さんのイチジクと西吉野の柿を加工したチャツネを調味料として使い、甘くてフルーティーな優しい和風カレーを作り上げました。重視したのは、加工しなくても美味しい食材なのだから、余すことなく大切に使わせてもらうことだったと語りました。
寺田さん×片山さんのカレーをはじめとするオリジナルカレーを味わえるのが、11/4(水)近鉄百貨店奈良店にオープンした「シェフェスタ」初のポップアップ・ストア「シェフェスタ カレーキャラバン」。多くの奈良のシェフ達が奈良の食材をふんだんに使って作ったいろいろなカレーが販売されていて、その場で食すこともできます。
福吉さんいわく、シルクロードの延長にあった奈良こそがスパイス伝来の地?! という歴史も意識して作られた「シェフェスタ オリジナルカレー」。
ぜひ、奈良を味わいにお出かけください。
●【奈良フードフェスティバル C'festa(シェフェスタ)】
http://nara-foodfestival.jp
https://www.facebook.com/nara.foodfestival
● C'festa(シェフェスタ)初の公式ポップアップストア
『シェフェスタ カレーキャラバン』
近鉄百貨店奈良店 地下一階「食料品のフロア」にて展開中
http://nara-foodfestival.jp/news/info/775/
●【おうちdeシェフェスタ】
過去にシェフェスタのメインコンテンツ【シェフズキッチン】に出演していただいた人気シェフたちによる、 奈良県産食材をふんだんに使ったオリジナルカレーのお料理動画
https://www.youtube.com/watch?v=ukLgQc5mqHU
●寺田農園
http://www.teradafarm.com
●株式会社 風神
https://www.fujin-nara.com/company.html