ピンクリボンは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の受診を推進することなどを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーン。1993年にアメリカで10月第3週の金曜日が「ナショナル・マンモグラフィーデー（National Mammography Day）」に制定されたのを機に、毎年10月はピンクリボン月間として著名なスポットがピンクにライトアップされるなど各地で啓発活動が展開されるようになりました。

日本人女性のうち乳がんを発症する割合は約9人に1人で、年々増加しているという現実があります。でも、乳がんは早期発見すれば治る確率の高い病気です。そのために重要なのが、マンモグラフィーやエコー検査といった乳がん検診を定期的に受診すること。健康な生活を送るために、乳がん検診は欠かせません。

今回は20年以上にわたってピンクリボンに取り組む江口ひろみさんを迎えて、乳がん検診の大切さと、ピンクリボン京都の取り組みについてお話を伺いました。

ピンクリボン京都の活動には、医療者・市民・企業・行政・神社仏閣など、地域のさまざまな立場の人々が参加・協力。SDGsの3番目のゴール「すべての人に健康と福祉を」の実現を、まさに17番目のゴール「パートナーシップで目標を達成しよう」とする取り組みです。ピンクリボン京都の活動によって、20年間で京都の乳がん検診率は大幅に上昇しました。

ピンクリボン京都では例年10月、お寺や神社を巡ってピンクリボンに関する知識を学びながらオリジナルの御朱印を集めるスタンプラリー＆ウォークを開催してきましたが、今年は新型コロナウィルスの影響を考慮して、WEB上でのオンライン開催となりました。今年は、住職さんや宮司さんが文化財を案内・解説してくれる貴重な映像を観ながら、楽しくピンクリボンについて学べるという企画になっています。ピンクリボン京都のWEBタンプラリーは、10月15日までの申し込み受け付け、10月31日まで参加が可能です。

あなたもぜひ、ご自身で乳がん検診を受けたり、パートナーや家族など大切な方に、受診を薦めるお声がけをしてみてください。それが、ひとりひとりが今日からできるピンクリボンの活動です。