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血液検査、CT検査を通院しておこなった龍之介。
日本で一番の大学病院、と言われている先生の診断結果は、
「門脈シャントではない。」
でした。
それをきいて、一瞬心が解放されたのは確かです。
(しかし、電話で報告した直後、かかりつけの先生が
「その方が厄介…」と呟いたのを忘れません…。)
そして新たに疑われる病名は
「酵素欠損」
http://kotobank.jp/word/酵素欠損症
遺伝子の突然変異?だとかで、
治療の施し用が無い、所謂、不治の病だそうです。
猫の門脈シャントも珍しいそうです。
しかし、酵素欠損はもっと珍しい。
(ネットで調べても、猫の病ではなかなかでてきませんでした。)
「酵素欠損なのかどうか」を調べる為に、
「来週また病院へきて、尿検査を」
と大学病院の先生に言われました。
でも、ここまでの間に、
何度も血液検査をして、
ゴハンを食べなくなると点滴をして、入院。
アンモニアの数値を下げる為に浣腸や薬。。
そんな事を繰り返し、
病院に迎えに行くたびに すごい声をあげて鳴く龍之介。
猫ってこんな声を出すんだ。。
と吃驚した牛のようなうなり声、
遠吠えのような泣き声。。
そんな想いをさせて、検査をさせる事が果たして正しいのかどうか。
人間の勝手ではないか。。と悩み、
「検査は暫く時間をあけたい」と申し出ました。
実際とっても疲れていて、怒っていたしね。
兄弟なのに、確実に身体の大きさに差が生まれてきた生後三ヶ月目。 |
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2013-08-09
龍之介のこと4 写真〜おじいちゃんみたいなりゅうくん。
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とはいえ、
動物病院の先生はどの方もとても優しく、
後日、
「往復二時間のこちらの病院でなくても、近くで検査できる方法」
を調べて、わざわざ電話くださいました。
でも、検査をしてわかることは
「病気が確定するだけ」
ほぼ確実に酵素欠損で、検査をしても治療法がないのは、変わらず。
とのこと。
でも、もしかしたら、違うかもしれないし。。
と悩み、何かできることはないかというのが
先週の事でした。 |
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今週に入って、
おいしくないのか、そっぽを向くようになった肝臓用のゴハンも、
その後、全く食べなくなり、
「無理矢理にでも食べさせて」
という先生の言葉に、
泣く泣く
口を開けて少しずつ入れるも…
次第に
口さえも開けなくなったのです。
仕方なくお薬をあげるように、注射器で流し込むように。。
意識も朦朧として、口に入れても食べなくなり、
よだれも多く、外に流れ出てしまい、一日半たべませんでした。
それでも自らの意志で膝の上にはくるのです。
「食べないと死んじゃうよ」と大泣きした私に呆れたのか、
意志のある顔で最後のゴハンを食べてくれました。
それが8月7日の夜のこと。
注射器で流し込んで、
そんな食べ方でも、ちゃんと噛むように口を動かし、
飲み込む。
それを繰り返し、
束の間ほっとした私でした。
ゴハンを食べた後は「ラクツロース」を1ml。
別の注射で飲ませます。
この薬は甘いからか、嫌がらずに飲んでくれました。
これがアンモニアを増やさないお薬。 |
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この日の真夜中、
びっくりするようなスピードで、
スミレと大運動会!
一緒にかくれんぼした場所に全て入り込むように
あちこち訪問して、
追いかけっこのように走り回って…
久し振りに元気なった龍之介に、スミレも大喜びの大興奮。
それまでが、「元気になっては翌日寝たまま」という繰り返しだったので、
また、体力取り戻したかな?
と見ていたのですが、
その直後、また様子がおかしくなり、
癲癇を起こしたのでした。
夜間の救急病院につれていくかどうか、それも大いに悩んだのですが、
翌日かかりつけの近所の院長先生に診ていただいて、
点滴。
迎えに行った時は元気そうに抵抗するように暴れていたので、
先生も「点滴すると元気になるんですけどね。。」と。
あまりにも暴れるので、ガーゼのタオルで巻いて、
いつものように膝の上に乗せて、
話しかけているうちに、落ち着きを取り戻し、
それからずっと膝の上。
端から見れば大丈夫?と笑っちゃうかもしれないけれど、
たっくさん、いろんな話をしました。
何時間も。
その後
一緒にベッドにあがり、様子を見ながら寝ていたのですが、
明け方、私がうとうととした頃、声をあげて鳴き出し
一時間半ほど遠吠えのように、鳴き声をあげ続け、
息を引き取りました。 |
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たった四ヶ月の命。
先天性の病に、生まれてからずっと苦しんでいた龍之介。
うちにきて二ヶ月。
なんにもしてあげられなかったし、
反対に苦しい想いもさせてしまったけど、
膝の上で、じ〜〜〜と見つめてくれた瞳を思い出すと、
ほんの少しでも、家族だと想ってくれたかな?と…と思えるのですが、
そう思うしか無いんだけど。。
こんなに膝(腿)の上が好きで、
こんなに人の顔をじ〜〜と見つめる猫も珍しい!
と話していたのですが、
不安だったのでしょうね。
写真:白い布は私のワンピースで、りゅうはこの裾を引っ張って、
その上で寝たり、中に入って眠るのが大好きでした。
普段は目を閉じず、昼までも寝ていないのに、
ここにいるときは眠っている様でした。 |
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人間は勝手なもので、
都合の良いように考えるものです。
龍之介がたった4ヶ月でも生まれて良かった、とか、
家族だと思ってくれたかどうかは知りません。
最期まで一緒に居れた事に心から感謝します。
自ら口にも出したくない、
そして先生からも言えないだろう最後の選択について
家族が病院に戻って、聞いてくれたのです。
いつが最後なのか。
この後は「時間の問題」で。
でも、
このままゴハンを食べられず、癲癇を繰り返す様なら、
決断をしなければならないだろうと。
そんな決断を、私達にさせなかった龍之介に、感謝します。
そして一日ずれたら、さいごまで一緒には居られなかったから。
短い時間だったけど、
学ぶ事がたくさんありました。
感じる事がたくさん、ありました。
悲し過ぎるけど、
ウチにきてくれて有り難う。
それだけは言えます。 |
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あなたの大好きなスミレ。
暫くの間、「お姉さん」して甘えなかったスミレは、
いま、甘えん坊になっています。
でも、りゅうのこと探して、家の中を探しています。
あなたが亡くなってから二三日はよく
病院に行く時に入れられたキャリーバックの上で、
眠っていました。
りゅうの分も、大切にするからね。
よくがんばりました。
ゆっくり休んでね
早く生まれ変わるんだよ〜 |
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病気のこと、症状を記したのは、
私自身が他の方の経験談を拝見して、学ぶ事が多かったからです。
もっと症状を詳しく書く事もできるけど、
ほとんど、大人しく座っていました。よだれがすごかったかな。
大好きな毛布に顔をうずめて、拭いていたな。
酵素欠損、なんていう病に、なぜ彼がかかったのか。
疑問は消えませんが、その病が不治の病ではなくなるように…
そして、動物病院の診察代が、もう少し安くなる様、
国が考えてくれますように…祈ります。
何より、とても親切に診察してくださった、
3つの病院の先生、皆様に感謝します。 |
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世田谷パブリックシアターにて、舞台を拝見。
開演時間前にあつまって、ランチ。
cocoloのDJ池田なみ子さんと、仁井聡子たん。
最近この三人で東京公演を拝見することが多いのですが、
面白いですよ〜。お二方ともに。
おもいきり元気をチャージして、
お芝居へ。。
谷崎潤一郎さんの小説を
イギリス人のサイモン・マクバーニーと日本の名優人たちが描く世界。。。
舞台「春琴」
それはそれは、初めての感動でした。
ステージの上の役者達の動きの美しいこと!
所作も、言葉も、表情も。
そして、たたみかけるような演出とストーリーに
夢中になってしまった。
春琴を演じる深津絵里さんが、これまたすばらしかった。
9歳の女の子から、晩年の春琴まで、見事にこなす。
表情や台詞とは裏腹のキモチが見えてきたり、
厳選された小道具が、発想力豊かに動き(動かされ)
見えないものを見せてくれる。
こういう演出があるんだなぁ。。
そして、語り=ナレーション(ラジオドラマを収録しているという設定)がすばらしかった。。
いつかまた再演される日があれば、もう一度みたい。
そう思わせるお芝居を観ました。 |
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龍之介が離れず、ずっと足(腿)の上にいた一日。
すみれはちょっと離れた所から、見ていて、
たま〜に近づいて。。
そうして腕に顔を乗せて眠ったころ、龍之介も移動して、
すみれにくっつく。
龍之介は、私のことが大好きですが(自分で言うのもオカシイ)
それでも、私とどっちが好きかと訪ねたら、
スミレを取るんだろうなぁ。
兄弟だもんなぁ。
この暑い日に、二匹がくっついている写真はあつくるしいでしょう。
冷房の効いたお部屋でご覧下さい。。 |
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