やっぱし橋が好き♪
2021-09-04

通称「赤川の鉄橋」をご紹介しましょう。
以前は、「歩道のある鉄橋」として、
地元や鉄道ファンからも親しまれ、
またNHKの連続テレビ小説「やんちゃくれ」や
「まんてん」のロケ地にもなった場所として知られています。
南側にある大阪市旭区の地名をとって、
地元の方からは「赤川の鉄橋」と呼ばれていました。

18個のトラス桁が連続した、全長およそ600mの鉄橋で、
1929年(昭和4年)に、城東貨物線の建設にあわせて、
橋が架けられました。
本来は、貨物列車が走る橋ですが、線路のすぐ脇には、
歩行者のための通路が設けられ、一般に開放されていました。

そもそも複線の線路を敷ける橋なのですが、
開業当時は、複線が必要になるほどの貨物輸送量がなかったため、
トラス桁内の下流側(西側)のみ、単線の線路が敷かれました。
そして、上流側(東側)の線路を敷くスペースには、
木製の板を敷いて、人や自転車が通れるようになりました。

鉄道線路のスペースを一般に常時開放するケースは珍しく、
貨物列車が走る姿を間近に見られるということもあり、
貨物列車撮影の「名所」にもなっていました。
しかし、2013年に、これまで貨物列車専用だったこの城東線は、
旅客列車も走る線として生まれ変わることになり、
この「歩道」が閉鎖されました。
それから数年かけて新しい線路が敷かれ、
架橋から90年たった2019年に、「おおさか東線」の開通に伴い、
旅客営業線としての供用が始まりました。

橋にまつわる歴史や魅力をご紹介するコーナー
「やっぱし橋が好き」。
今日は、「淀川橋梁」をご紹介しました。
来週は、「名港トリトン」をピックアップします!
お楽しみに。
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