完璧ではない写真の魅力
2026-04-30

こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。
先週末、KYOTOGRAPHIEの会場にひとつ行ってきましたよ。京都市内に点在する14箇所の展示会場から選んだのは、地下鉄烏丸御池駅からすぐのところにある嶋臺(しまだい)ギャラリーでの、アントン・コービン展。
コービン氏はオランダの小さくて保守的な村に1955年に生まれました。自由が制限されていた反動から音楽にのめり込むようになった彼は、好きなバンドのライブを観に行くにあたって父親のカメラを持ち出したのです。そこで撮影した写真を音楽雑誌に送ってみると、なんと採用。やがて、イギリスのNME(New Musical Express)専属フォトグラファーとなり、数々の大物、そして話題のミュージシャンを撮影する写真家へと成長していった人です。現在70代。
どんなすごい写真に巡り会えるのか。入ってすぐの紹介文で引っくり返りました。「アントン・コービンの写真は、決して完璧とは言えないでしょう」。え!? そうなの!?
いやいや、完璧じゃないところに惹かれる、そこにこそ魅力があるということなんですね。代表作のひとつ、U2の名盤『ヨシュア・トゥリー』のジャケットや、今回のKYOTOGRAPHIEキービジュアルにも採用されているケイト・ブッシュ、トム・ウェイツ、ローリング・ストーンズ、マイルス・デイヴィスといったミュージシャンだけでなく、ネルソン・マンデラのような政治家から俳優・モデルまで、時代を彩った、あるいは彩り続ける見慣れた著名人の見知らぬ顔を拝むことできます。
しかも、こうした貴重な写真の数々を明治時代から残る京町屋で観られる機会なんて! ぜひ、お出かけを。会場内のアントン・コービンのインタビュー動画も必見だぜ。
今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。




