谷村有美が大阪に帰ってきた!ファンが熱狂した『コンサート2026「こころのうた」』
谷村有美コンサート2026「こころのうた」 2026.10.4(水)
10月4日、谷村有美がSkyシアターMBSで【コンサート2026「こころのうた」】を行った。大阪での単独公演は15年ぶり。
オープニングSEは、谷村が新たに作曲・編曲した「Frozen glory」。ピアノとオーケストレーションによる壮大な楽曲に合わせた豪華な照明の幻想的な世界が広がるステージにメンバーが登場。期待値が爆上がりする中、ステージ中央から強烈な光を浴びたシルエットで谷村有美がド派手に現れた。
1曲目の「信じるものに救われる」のイントロで谷村有美が発した第一声は「ただいまー!」だった。谷村有美にとって「ふるさと」であり「我が家」でもあり、そして家族でもある大阪に戻ってきたという気持ちが凝縮された一言だ。
そして会場も一体になって「おかえりー!」と声援を贈る。この関係性は、FM802の伝説となっている番組『MUSIC GUMBO』の水曜DJを、彼女が約10年間にわたって担当していたことが大きい。
「信じるものに救われる」がリリースされたのは1995年2月。まさに阪神・淡路大震災の甚大な被害から復興に向けて動き出していた時期である。谷村はFM802のスタジオからトークと音楽のエールを送り続けており、当時のラジオリスナーとファンにとっては決して忘れることのできないこの曲をオープニングに選ぶところに、谷村の大阪への強い愛が現れている。
変わらぬ歌声にファンは満面の笑顔を浮かべ、なかには感激のあまり涙を流している人も散見された。
ファンにとっては時間のブランクなどなかったかのように、2曲目の「最後のKISS」では大きく左右に手を振り、3曲目の「いちばん大好きだった」では「パン・パパン」のクラップというお馴染みのリアクションを決めてみせ、それを見た谷村は両手で大きく丸を作って応えた。
かつて大阪城ホール、日本武道館などアリーナを揺らしていた楽曲が続いたことで、会場のボルテージは一気に上がる。
谷村はゆっくりとステージ下手(客席から見て左側)に設置されたキーボードに移動すると、鍵盤を弾きながらの歌唱が続く。
ポップでかわいらしい曲調ながらも随所のキメパートでバンドの高い演奏力を示す「愛は元気です」。それに続くは名バラード「恋に落ちた」。この曲は、1993年12月1日(水)に大阪城ホールで開催されたチャリティ・コンサート『Act Against AIDS(アクト・アゲインスト・エイズ)』に出演した直後に放送された『MUSIC GUMBO』にリスナーから届いた手紙がきっかけで生まれたというエピソードを持つ。そして、昨年発表された新曲「たいせつ」(『White Songs -New Year,New Light-』に新録曲として収録)と、色彩豊かに歌う。
6曲を歌い終えたところで、ようやく本日最初のMC。
「こんにちは、谷村有美です!」とあらためて自己紹介をすると、観客席から「おかえり~」の声がなかなか途切れない。
「今日はとにかく曲をたくさん準備してきました!」とファンをあおる。いっぽうで、時折笑いをとりながら臨機応変にファンとのコミュニケーションを楽しむあたりは、さすが人気DJの面目躍如といったところ。
折しもソニーミュージックは谷村の1stアルバム『Believe In』から6thアルバム『docile』まで、さらに、ミニアルバムを再構築した『White Songs -New Year,New Light-』を順次リマスタリングした最新音源で“リイシュー”を展開していることもあり、この日のセットリストは各時代を代表する楽曲がバランスよく組み入れられていた。
なかでも直近の『White Songs』と『docile』にはそれぞれ新曲が収録され、『docile』からの「守ってるよ」が初めて披露された(なお、「守ってるよ」は『秘密のケンミンショー極』〈読売テレビ・日本テレビ〉のEDテーマ曲だった)ところで2度目のMC。
「懐かしい曲もたくさん用意してきましたが、新曲を持ってきました」 というさらなる新曲の発表に会場がどよめく。
「最近の異常気象には驚きますよね。あまりにも雨が降りすぎてイヤになって、もうこれ以上雨が降らないようにという気持ちで作った“(通称)お天気の歌”」と紹介された新曲のタイトルは「晴れのち、晴れ」。ホーンの音色が陽光のような温かさを感じさせ、ギターのカッティングが小気味良い。
新曲の歌詞を聴き取ろうとするように会場全体が集中していたのが印象的だ。なお、この曲は7thアルバム『愛する人へ(2026 Remaster)』(2026年11月11日発売)に収録される。
間髪入れず「ときめきをBelieve」、「OH MY GOD!!」、「好きこそものの上手なれ」と流れ込み、コンサートもいよいよ終盤へ。
特に後者の2曲では彼女にとって「動いているところが観られるだけで幸せなレジェンドミュージシャン」と谷村が絶賛するバンドのハイレベルなアンサンブルが展開され、谷村も髪を振り乱して指を鍵盤に叩きつけるなど熱い演奏にファンも大興奮。
「かっこいいでしょ?」と誇ると、初期の人気曲「がんばれブロークン・ハート」へ。
そして、唐突な「次が最後の曲です」という曲紹介にファンが本気で驚いて「ええっ!?」とどよめく。ここまで13曲が演奏されおよそ80分が経過していたが、会場の全員がこの幸せな時間がもっと続いてほしいと願っていたはずだ。
14曲目は、これまでとこれからを大切にしたいという気持ちを歌う「今が好き」。まさに本公演を象徴する一曲で本編を締めくくった。
万雷のアンコールの拍手を受けて、オレンジのTシャツを着用した谷村が再びステージに登場。「このコンサートを作ってくれたのは……あらゆる皆さまが……」と感極まりながら挨拶の言葉を紡いでいく。
「新大阪で新幹線を降りてタクシーに乗った時、自分の実家に帰ってきたようで『ただいま』という気持ちになりました。大阪でいろいろなことを学びました。どれも特別すぎて、言葉にしようとすると、この一言になってしまいます。『どうもありがとう』」
深く長くお辞儀をする彼女に、会場中から大きな拍手が贈られた。
実は、「歌で気持ちを伝えたい」という考えから本編でのMCは控えめだったのだが、アンコールではお礼とともに、彼女がこれまで過ごしてきた時間や想い、さらに未来への展望が語られた。
アンコール1曲目はこの日4つ目の新曲の「大切」。谷村有美と彼女の楽曲を愛するすべての人への「大切」な思いがつづられている。
そして、一転してライブの定番曲「FEEL ME」のイントロをギターが奏でた途端に観客全員が立ち上がって拳を振り上げ、サビでの谷村の「Come On!」に合わせて一斉にジャンプするという、一番の盛り上がりを見せる。
コンサートの最後を飾ったのが「Tonight」。愛する人と一緒の時間を過ごす幸せを歌う一曲で、それこそが会場にいる人の総意に違いない。
過去の楽曲はもちろん新たに披露された4曲も含む「うた」がファンに寄り添い、谷村有美とファンの「こころ」を結んでいること。そして、谷村有美が今を生き未来を見据えて歩みを進めていることが強く伝わってくる、2時間のコンサートだった。
Text by 金丸公貴
Photo by 田浦ボン
【セットリスト】
M01.信じるものに救われる
M02.最後のKISS
M03.いちばん大好きだった
M04.愛は元気です
M05.恋に落ちた
M06.たいせつ ※『White Songs -New Year, New Light-(2025 Remaster)』に収録
M07.一緒に暮らそう
M08.守ってるよ ※『docile(2026 Remaster)』に収録
M09.晴れのち、晴れ(新曲・未発表) ※2026年11月11日リリース『愛するひとへ(2026 Remaster)』に収録。
M10.ときめきをBelieve
M11.OH MY GOD!!
M12.好きこそものの上手なれ
M13.がんばれブロークン・ハート
M14.今が好き
<アンコール>
M15.大切(新曲・未発表)
M16.FEEL ME
M17.Tonight
【公演概要】
谷村有美コンサート2026「こころのうた」
■日時:2026年10月4日(水)15:30開場/16:30開演
■会場:SkyシアターMBS
■主催:FM COCOLO/DEARFIELD
【バンドメンバー】
福田裕彦(Key)
伊丹雅博(G)
渡嘉敷祐一(Ds)
竹下欣伸(B)
荻原和音(Key、Tp、Cho)
<コンサート情報>
「こころのうた・クリスマス(東京公演)」
■2026年12月5日(土)品川インターシティホール
■問い合わせ:ハンズオン・エンタテインメント
https://www.handson.gr.jp/organize/contact/
<リリース情報>
[CD]『愛する人へ(2026 Remaster)』
■品番: MHCL-3164
■定価: 3,850円(税込)
■2026年最新リマスター音源
新録曲収録予定
<ご購入はこちら>
CD:
https://yumitanimura.lnk.to/AisuruHitoe_CD
[LP]『愛する人へ(2026 Cutting)』
■品番: MHJL-505
■定価: 4,840円(税込)/完全生産限定盤
■2026年最新カッティング音源(12inch/33 1/3 RPM)
<ご購入はこちら>
LP:
https://yumitanimura.lnk.to/AisuruHitoe_LP
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