一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜の選曲●
<門上選曲>
林檎殺人事件 / 郷ひろみ & 樹木希林
<西林選曲>
素敵なあなた(Tu Si Na Cosa Grande) / Trio Montmartre
<ラストソング/テーマ「時」>
セレクター:西林初秋
Twilight Time / Willie Nelson
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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クラシック音楽への扉をふたたび開いてくれたのが『カラヤンとフルトヴェングラー』。ベルリンフィルの首席指揮者の座をめぐるふたりの闘争を書いた1冊です。
「ナチスの時代、その三代目に君臨する巨匠フルトヴェングラー。彼は誠実な音楽のしもべでありさえすればよかった、比類なき才能と野心をもった青年カラヤンが現れるまでは。嫉妬の炎を執拗に燃やして詐略をめぐらす巨匠、巧みに抗うカラヤン、そこに巨匠を慕う無名の田舎音楽家チェリビダッケが加わり、争いはさらに複雑になる」という美と欲望のドラマは、また、ドイツ音楽を中心としたクラシック音楽の案内にもなっています。カラヤンを見直し、フルトヴェングラーの素晴らしさを再発見すると同時に、炎の指揮者と呼ばれるチェリビダッケはまったくの発見でした。ワーグナーの管弦楽曲にはまり、ブラームスの封印がとけ、ベートーベンのピアノ協奏曲が繰り返しスピーカーから流れます。それにしてもフルトヴェングラーのワーグナーは身体の奥を震わせます。録音は古いけれど、演奏は少しも古びてはいません。
<西林初秋>