門上西林 物見遊山 【#297/2022.6.11】
2022-06-11

『まくら』
<門上選曲>
Comme Une Femme Regarde Un Homme
(男を見つめる女のように) / Charlotte Rampling
<西林選曲>
Remember Me Baby / The Earls
<ラストソング:テーマ>
「時」
セレクター:西林初秋
Long Time Gone / Crosby, Stills & Nash
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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落語のまくらは、客の気持ちを噺にもっていく一方で、その日の客の様子をうかがう役割もあります。寄席はもちろん、独演会でもネタ出しをしていない場合は客席の笑い声で女性が多いとか、子どもの声がしたりするとそれに応じたネタに決めることもあるようです。
夜の食事の約束があったとして、相手が下戸でないかぎり待ち合わせは近くのバーにしています。いわゆるアペリティフ。軽く呑んで心と胃袋をほぐしてから食事処へ向かうのです。問題はなにを呑むか?ビールはお腹がふくれてしまう。ハイボールもいいのですが、やはりスペシャルな夜はカクテルがいい。その後の食後のために口を荒らさないものとなると、マティーニかギムレットということになります。呑みながら相手の調子をおもんばかりつつその後の食事や話題に思いを馳せる。落語のまくらにあたるプレリュード。街場のバーのそんな使い方もいいと思いますよ。
<西林初秋>


