大阪の名建築 伏見ビル編 #おのえ765
2022-10-21

建築年 1923年(大正12年)/ 国登録有形文化財
コーナーに丸みをもたせている外観が特徴。
一見シンプルながらも、最上部に施された円形に十文字の入った
金属の装飾の幾何学的なデザインからアールデコの影響が見てとれます。
実は、当初はホテルとして作られた建物。
その客室が今、お店やギャラリー、事務所などとして使われています。
尾上の推しは”階段”。
エントランスから左右対称に直線上に長い階段が2本ありますが、そのまっすぐな手すりの美しさには、惚れ惚れ。

一階の奥の窓には、
このビルをモチーフにした磨りガラスの絵がはめ込まれています。
この絵は、以前の伏見ビルの姿を描いたものですが、
当時は、建物の屋上に突き出した塔屋があるのがわかります。
塔がありそこに旗がたてられていたようですが、
戦争中に攻撃の的になってしまうということで取り外されたそうです。

理髪店だったお部屋に残る木の枠で縁取りされた大きな鏡や、電話交換室など、
当時の面影を探しながら、歴史に思いを馳せたい建物です。
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