10年越しの読了間近

おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
もう10年以上、読んでいなかった小説があります。一昔ですね。当時、古本屋で何気なく手に取ったのが、この『ミサキラヂオ』という作品です。
物語の始まりに、地図が載っている本ってあるじゃないですか。僕、そういうのがたまらなく好きなんです。これもそうで、なおかつタイトル通り、ラジオにまつわる話しときたら、買うっきゃないでしょうよ。
具体的に特定されているわけではないけれど、おそらくは伊豆半島を想定しているのではないかと思われる小さな港町。食品会社の社長が「うちの町には文化の香りが足りない!」と鼻息荒く設立したのが、コミュニティーラジオ局です。開局からのてんやわんやを描く群像劇でして、出演者、スタッフ、リスナー、大勢が登場して季節を越えていく。
それだけでも面白いんですが、実は2050年頃、近未来が舞台なんです。しかも、テクノロジーなどは今とそうそう変わらない、今ひとつうだつの上がらない近未来。なおかつ、不思議なことに、そのラジオ局の電波はちょくちょく不安定になり、放送時間がエリアによってずれがち。
そんなミステリーをスパイスに物語は豊かに膨らむんですが、それよりも何よりも、なぜ僕はずっと読んでいなかったのか。それは端的に長いからです。キャラクターも多いので、継続的に読んでいかないと、ウカウカしているうちに、誰がどこでどうなってるんだっけ?となってしまい、10年前、どうしても途中で別の本を読む必要があって断念していたのを、この夏、いよいよ読み終えようとしています。
久しぶりにページをめくると、やっぱり面白かったんです。そこからはすいすい進んで、今は冬、最終章。来週、僕は夏休みを取るので、そこで読み終える予定。持っていくのを忘れないようにします〜
ただ、これ、もう絶版になっているみたいなんで、古本屋さんなんかで見かけたら、あなたもどうぞ。
今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。





