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週末の深夜だからこそゆっくり聞きたい音楽の数々。
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アナタの週末を“プラス”するグッドミュージックをDJ田中 麻希がお届けする2時間の生放送!

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“LIFETIME MUSIC STATION” FM COCOLO のデイタイムは、イタリアと日本の血を引く野村雅夫。“LIFETIME MUSIC STATION ”FM COCOLOらしい国際感覚と関西で育った彼ならではのローカル色を融合しながら、スムーズで心地よい音楽と価値ある情報をお伝えします。
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ピッツァの口にパスタ

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

昨日は放送後に765 Squareの収録があって、映画館にも寄って、いつもよりかなり遅くなりました。この暑さもあって、そりゃヘトヘトになるわけですが、事務所に着いて疲れが吹っ飛びましたね。

僕が定期購読している雑誌「イタリア好き」の特集がピッツァではあ〜りませんか。あれもピッツァ! これもピッツァ! やっぱりピッツァが好き! こんなフレーズも踊っているとなれば、僕の心も踊ります。

ピッツァと言えば、もちろんナポリが本場なんですが、僕の住んでいたローマには薄い生地のローマ風があるし、ファストフードとしての分厚い生地がおいしい四角の切り売りピッツァだってある。揚げたのもあれば、デザートとしていただく甘いものもある。他にも地域性はたくさんあって、載せる具材も合わせれば、その可能性は無限大。伝統と革新が今も生地というステージの上でせめぎ合って新しいものが生み出されているんですよね。

あ〜、食べたい。家でバジリコも作っていることだし、家庭的でシンプルなもの、そのうち作ろうっと。そう心に決めたところで事務所を出ました。家に帰って、ピッツァの口になっていたところにパスタを放り込むことになったんですけど、それもまた良し!

今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。

トリノの「美しい夏」と「ナポリの宝石」

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

今月は、イタリア映画が2本、全国公開です。そのうちの1本が、今日放送でラウラ・ルケッティ監督が番組にメッセージを寄せてくれた『美しい夏』です。こちらは、先週金曜日から映画館にかかっています。僕の故郷、トリノが舞台ですよ。

イタリア映画の場合、原作小説があっても邦訳のないことが多いのですが、『美しい夏』が文学界の巨匠と呼ばれるチェーザレ・パヴェーゼだけあって、日本語でも読めます。しかも、文庫で。パヴェーゼという人は、1950年に41歳の若さで亡くなっているので、僕がイタリア語を学ぶ学生だった頃までは卒業論文のテーマに選ぶような人もいたでしょうが、僕にとっては現代文学の範疇に入れては考えていないところがありました。

それが、まさか今になって、まさに美しい作品としてスクリーンでお目にかかることができるとは! 僕はその一報を聞き、事務所の本棚にあったこの岩波文庫を引っ張り出したのです。訳者は、河島英昭さん。面識はないですが、日本におけるイタリア文学紹介の第一人者でいらっしゃった方です。ただ、今手に入る文庫版は2004年に出たもので、新たな訳者あとがきが付いているものの、訳自体はは1973年のもの。正直なところ、訳が悪いのではなく、古いと感じるところも多々あり、生意気なことは百も承知ですが、僕ならこう訳したいと思うこともちょくちょくありました。そんな調子だったので、物語世界に入るのに少しつまづきもありましたが、途中からはやっぱりグイグイ引き込まれます。税込み715円とべらぼうな安さなので、良かったら映画と合わせてどうぞ!

そして、もう一本は現代イタリア映画の鬼才と呼びたいパオロ・ソレンティーノ監督の『パルテノペ ナポリの宝石』で、8月22日ロードショーです。こちらは、公式パンフに僕が解説を書いていて、31日には京都でトークショーも行いますよ。このイベントの方は、あと若干名ですが、チケットあり。詳しくは、僕の会社、京都ドーナッツクラブのホームページをどうぞ。

今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。

表裏一体の戦争展

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

今週末の土曜日、9日の夜9時から放送する765 Squareは、戦後80年の特集です。僕がDJを担当して、「ピースとホープ」というタイトルでお送りしますよ。各種メディアで報道もいろいろとありつつ、展覧会もあちこちでやっていますね。

僕は先日、京都マンガミュージアムに行ってきました。マンガミュージアムは、いつ行っても見どころたくさんですが、今回のお目当ては、ずばり「戦争と漫画展」。10年前にも特集が組まれて以来、世界あちこちを巡回してきたものが、今回80年の節目にパワーアップして戻ってきた格好です。

冒頭のパネルには、「どこかの抽象的な話ではなく、自分事として考えるべき切実なテーマ」だと書いてありました。本当に、その通りですね。戦争そのものもそうですが、今回の漫画展では、占領期と重なる終戦直後のストーリー漫画にも重点が置かれていて、記憶の継承と「戦後というのはそもそも来ているのか」という問いかけも浮かび上がります。今回、京都と沖縄でこの展覧会が巡回している意義はそこにあると言えそうです。

展示の仕方もとてもユニーク。ぶら下げられたこのスクリーンの表には解説文、そして裏には具体的な漫画作品がプリントされていて、僕もあちらこちらで表裏一体の展示をじっくり見つめましたよ。

今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。
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