門上西林 物見遊山 【#35 / 2017.06.03】
2017-06-03

毎月最初の土曜日は『映画〜新作と名画〜』。
今夜ご紹介した映画・お話の中に出てきた主な作品は…
『ザ・ダンサー』(新作)
『バスキア』
『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
『 ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
●今夜おかけした曲●
M① Saturday Night At The Movies / The Drifters
M② Hallelujah / John Cale……….…....(西林選曲)
M③ 硝子のジョニー/ アイ・ジョージ…. (門上選曲)
M④ Singin' In The Rain/ Gene Kelly
(エンディングソング).……...(西林選曲)
※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『雨』
※番組では、取り上げてほしいテーマ、
メッセージ&リクエストをお待ちしています。
みなさん、是非ご参加ください。
※今回の『放送後記』の担当は門上さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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コレクターという存在は興味深い。
羨ましい人にはかけがえのない存在であり、そのジャンルに興味を抱かない人は何の刺激も受けない。
ずっと以前だが、京都の国立近代美術館で「ラグジュアリー;ファッションの欲望」展の併設展で都築響一さんの「着倒方丈記」と作品展が開催された。これはファッション雑誌に連載されたものの立体版だが、「グッチ」「エルメス」「ドルチェ&ガッバーナ」「コムデギャルソン」「アニエス・ベー」「アナスイ」「ナイキ」など食費も削り収集したいブランドやデザイナーのモノばかり買い集めている人達の記録である。「本やレコードなどをコレクションしていると、どこか尊敬の念が生まれるのが一般的だが、それがファッションとなると別の観方が生まれる。だが、モノをコレクションするという観点では同一」という思いから生まれた展覧会であった。これを観たときに、なんと卓越した考えだと感じた。
番組内で話した「ハーブアンドドロシー」というニューヨーク在住のハーブ&ドロシー夫妻が集めたモダンアートのコレクションは世界屈指の存在であった。二人が作品を購入する際の基準は二つ。「自分たちのお給料で買える値段であること」「1LDKのアパートに収まるサイズであること」。発見する喜びを如実に伝えた感動の作品である。
「着倒方丈記」の視点には驚くと同時に、モノを集めるということの意味合いを深く考え直しているのである。
http://www.herbanddorothy.com/jp/archives/story.html
<門上武司>



