門上西林 物見遊山 【#127/ 2019.3.9】
2019-03-09

今夜のトークテーマは
【片岡義男 傘寿直前企画・「あとがき」で辿る片岡義男の世界 Part 1】
●今夜の選曲●
M① Old Friends~Bookends Theme/
Simon & Garfunkel.................(門上選曲)
M② An American Trilogy /
Elvis Presley & The Royal Philharmonic Orchestra ... (西林選曲)
M③ Heaven's Kitchen / BONNIE PINK
(エンディング・ソング) ...... (門上選曲)
※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『ピンクあるいは桃色』
今回の『放送後記』の担当は門上さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
-------------------------------------------------
今週から2週にわたり片岡義男 傘寿直前企画・「あとがきで辿る片岡義男の世界」をお送りします。先ほどはそのPart1」でした。
昨年発刊された「あとがき」は、1970年代に発表された「ぼくはプレスリーが大好き」から昨年の「珈琲が呼ぶ」までのあとがきを集めた単行本。なんと529ページに及ぶ大作となりました。あとがきが一つの作品として十分に楽しめるのです。その150点余の作品のタイトルを眺めていると、ほぼ読んでいることに気づきました。その特徴はタイトルの付け方です。タイトルを見ただけで、これは片岡さんの作品に違いないと思うのです。
70年代の「町からはじめて、たびへ」「アップルサイダーの彼女」80年代の「微笑みの育てかた」「ドアの遠近法」90年代の「昼月の幸福」「東京のクリームソーダ」2000年代の「坊やはこうして作家になる」「なにを買ったの?文房具」2010年代の「と、彼女は言った」「万年筆インク紙」などなど。この150点余の作品のタイトルだけを並べてひとつの作品ができるのではないかと思ったりするぐらいに魅力的なのです。
<門上武司>


