門上西林 物見遊山 【#356/2023.7.29】
2023-07-29

話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜の選曲●
<門上選曲>
夢で逢えたら / 吉田美奈子
<西林選曲>
六本木ララバイ / 内藤やす子
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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今夜はエッセイスト馬場啓一さんが池波正太郎さんの行きつけの飲食店について書いた「池波正太郎が通った店」という本を紹介した。馬場啓一さんの名前を初めて知ったのはCMディレクターの鬼才・杉山登志についての「CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志の時代」という一冊を石岡瑛子さんと共に編集をされた時であった。杉山登志は早くして自ら命を絶ったが、前田美波里の資生堂、秋川リサを一躍有名にしたのも彼の仕事だ。資生堂の「図書館」という作品では少年と年上の女性が交互に映る。凛としてエロティックが空気感が伝わってくる。この作品を観て映画監督の篠田正浩さんは「こんな画像を撮るのは、どこか気狂いだ」と話したそうだ。いまだに杉山登志の作品が僕の脳裏を駆け巡る。
<門上武司>



