Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
昨日は、イタリアの多様なワインを支える、全国各地の土着品種の葡萄が記載された地図を投稿しました。あれは、この本の特典だったんです。
講談社から出ている『イタリアワインの愛し方』。日本を代表するイタリアワインのソムリエだった内藤和雄さんの著書です。
「だった」というのは、病魔と人知れず戦われ、亡くなられてしまったから。僕は直接面識があったわけではありませんが、大勢の人に愛され、リスペクトされた方だったということはわかります。
というのも、この本は、故人の仕事を形として残したいと考えたお仲間たちが、クラウドファンディングを実施して書籍化を図った、その成果なんです。見事、多額のお金が集まり、書籍も出て、あの地図はそのリターン。といっても、僕はこのプロジェクトのことを先日まで知らず、参加した会社の友人から譲り受けたもの。
遅まきながら知った内藤さんのすごさ。イタリア20州を何周も巡られ、おびただしい量のメモを残されました。大学ノートが何冊も何冊も。ご本人しか解読できないような文字も多く、ぶどう畑やなんかで知識を取りこぼすまいと走り書きされていたんでしょうね。努力の人、という言葉が浮かびます。そんなメモは本の表紙に採用されています。
ページをめくると、イタリア全土の固有品種のワインの特徴と、その土地の料理のおいしそうな写真が添えられています。たまらんです。飲んだことないもの、食べたことないものもたくさん。内藤さんのすばらしいお仕事を僕も遅まきながらリスペクトし、知識のみならず、僕も経験を積み重ねていくことを誓います。あまりに奥が深すぎて、実はあまり良い入門書が見当たらなかったイタリアワインの世界。愛蔵書が手に入りました。
今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。