門上西林 物見遊山 【#175/2020.2.8】
2020-02-08

●今夜の選曲●
M① Softly, As In A Morning Sunrise / Wynton Kelly
....... (西林選曲)
M② Sweet And Lovely / Thelonious Monk Quartet
...... (門上選曲)
M③ 白い恋人達 / 桑田佳祐
(ラスト・ソング) ...… (門上選曲)
※今月のラスト・ソングの選曲テーマは『白』
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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最初は幼稚園の制服、若者になってからはファッション、そして現在は季節の必需品になりました。帽子のことです。髪が細く、さみしくなってくると、夏の陽射しや冬の寒さ対策としてかかせない相棒になったのです。
無帽の怖さを経験したのは数年前のハワイでのこと。ザ・ロイヤル・ハワイアン・ホテルの一角に、パナマ帽とアロハシャツの専門店「ニュート・アット・ザ・ロイヤル」があって、モンテクリスティ産の、「網代編み」の上質なパナマ帽を買うことができます。10年振りに新調しようと訪れると、その高騰にびっくり。4~5万円で買えたのに、10万円後半の値札がはられていて、伸ばした手がとまりました。相談しようにも財布は無視を決め込む様子。肩を落としてピンク色のホテルを後にしたのです。
初日にパナマ帽を手にいれて、それをかぶって過ごす予定が狂いました。なかなかいい帽子とも出会えず無帽で遊んでいると、3日目くらいから頭が痒くなってきたのです。翌日からは掻くと白いものが散る始末。なんと、陽焼けによって頭皮がめくれてきたのです。頭が陽焼けするなんて!その時です。帽子が、ファッションアイテムだけでなく、かかせない季節の相棒になったのは。
<西林初秋>



