門上西林 物見遊山 【#181/2020.3.21】
2020-03-21

●今夜の選曲●
M① Sunday Morning Coming Down
/ Johnny Cash .........(西林選曲)
M② Black And White / Three Dog Night ...... (門上選曲)
M③ 夜桜お七 / 坂本冬美
...(ラスト・ソング) ...… (西林選曲)
※今月のラスト・ソングの選曲テーマは『サクラ』
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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今回のテーマは「ルーティン」。話はどんどん脱線して「三」という数字の不思議にいたりました。以前、名前の字画と生年月日でその人をみるという先生のゴーストライターをしたことがあって、数字についていろいろなお話を伺いました。中でも「三」についてが記憶に残っています。昔の中国の『淮南子』には「道は一に始まるも、一にしては生ぜず。故に分かれて陰陽と為り、陰陽合和して、万物を生ず。故に曰く、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」という一文があって、「三」には始まりや生み出す力があるとされていたそうです。三和、三共、三菱、三井と老舗企業名に「三」が多いのも、「三三九度」「万歳三唱」「三三七拍子」などは二でも四でもなくて「三」なのは、そして「朝起きは三文の徳」「石の上にも三年」「三人寄れば文殊の知恵」「三つ子の魂百まで」など三のつく諺が多いのも、「三」にはそんな意味が託されているから。さらに先生は世の中のものは「三」でできているとつづけて、たとえば世界は「天・地上・地下」、家は「屋根・床・床下」、人生は「初年・中年・晩年」、大きさは「大・中・小」、信号も「赤・黄・青」といわれたときは、へぇーとうなずきながらも、眉に唾を塗りたくなったことをここで告白しておきます。
<西林初秋>



