京都のレトロ建築”フランソア喫茶室”をご紹介しました☆

昭和 9 年（1934 年）、四条小橋を南に少し下がった路地にオープンした喫茶室。
西洋の街角で見かけるような佇まいで、
クラシック音楽とコーヒーの好きな若者を喜ばせた場所と言われています。
店名の由来はフランスの画家、ジャン＝フランソワ・ミレーにちなんでいます。

2003 年に、喫茶店として、初めて国の登録有形文化財に指定され、
2021 年、京都市京セラ美術館で開催された「モダン建築の京都」で
現存する京都のモダン建築の一つとして紹介されています。

フランソア喫茶室が開店した頃は戦時下で、
人々は言論を制限され、不自由な環境に置かれていました。
そんな時代にフランソア喫茶室は、誰もが平和や未来、文学、芸術について語り合える
「文化と自由のオアシス」のような場所として、
人々が集い、豪華客船を思わせる室内でコーヒーを飲み、
蓄音機から流れるクラシック音楽と絵画の世界に浸りながら、
豊かなひとときを楽しみました。
今も、当時と変わらない姿が今も守り継がれています。