「農継ぎ」は金継ぎのように
2024-10-24
Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
高橋久美子さんが農業を続けています。番組には何度か出演いただいていまして、作家、作詞家としての話題が多かったんですが、ミシマ社から『その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱』というエッセイを出版された時には、地元愛媛と東京の二拠点生活、そして農作業をする理由、意気込み、苦労について、僕は前のめりでお話をうかがいました。
僕も日々、自宅のある京都、ラジオの仕事をする大阪、そして会社の保養所を仲間と作った滋賀を行き来しながら、言わば多拠点生活をしているもので、文章を読みながら、話を聞きながら、その苦楽に頷いたり膝を打ったりしていました。で、先日、その続編となる本がめでたく出版されたんです。題して、『わたしの農継ぎ』。
待ってましたよ、続編を。「稼ぐためではなく、風景や知恵や種を、受け継ぐために」と謳われていて、「私たちのように職は別に持ち、自給自足+αを目指して活動する農家が、もっといてもいいはずだ。そして、やれなくないよ、とここに記したい」ともあります。
実は僕も今、滋賀で農地を受け継ごうかと検討しています。過疎化や高齢化に伴い、耕作放棄地が増えているのは滋賀も同じで、里山の景色が荒んでしまうことに心を痛めていたこともあるし、水田はさすがに難しいにしても、何か作物を育てることによって仲間たちとの一体感も生まれるんじゃないかという考えです。そして、土に触れ、雨の恵みを喜ぶことを忘れたくないという気持ちもあります。
この本は、農業の指南書ではないです。高橋さんの暮らしを垣間見ることで、笑いながら、ホロリとしながら、時に一緒になって腹を立てたり、悲しくなったりしながら、これからの日本での豊かな暮らしのあり方を考える本だと思います。
それにしても、「農継ぎ」って面白い言葉を考えたもんだ。金継ぎが欠けた器を再生するだけでなく新たな魅力や奥行きを出すように、高橋久美子さんの農継ぎも種々の実りあるものになることを引き続き願っています。
今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
高橋久美子さんが農業を続けています。番組には何度か出演いただいていまして、作家、作詞家としての話題が多かったんですが、ミシマ社から『その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱』というエッセイを出版された時には、地元愛媛と東京の二拠点生活、そして農作業をする理由、意気込み、苦労について、僕は前のめりでお話をうかがいました。
僕も日々、自宅のある京都、ラジオの仕事をする大阪、そして会社の保養所を仲間と作った滋賀を行き来しながら、言わば多拠点生活をしているもので、文章を読みながら、話を聞きながら、その苦楽に頷いたり膝を打ったりしていました。で、先日、その続編となる本がめでたく出版されたんです。題して、『わたしの農継ぎ』。
待ってましたよ、続編を。「稼ぐためではなく、風景や知恵や種を、受け継ぐために」と謳われていて、「私たちのように職は別に持ち、自給自足+αを目指して活動する農家が、もっといてもいいはずだ。そして、やれなくないよ、とここに記したい」ともあります。
実は僕も今、滋賀で農地を受け継ごうかと検討しています。過疎化や高齢化に伴い、耕作放棄地が増えているのは滋賀も同じで、里山の景色が荒んでしまうことに心を痛めていたこともあるし、水田はさすがに難しいにしても、何か作物を育てることによって仲間たちとの一体感も生まれるんじゃないかという考えです。そして、土に触れ、雨の恵みを喜ぶことを忘れたくないという気持ちもあります。
この本は、農業の指南書ではないです。高橋さんの暮らしを垣間見ることで、笑いながら、ホロリとしながら、時に一緒になって腹を立てたり、悲しくなったりしながら、これからの日本での豊かな暮らしのあり方を考える本だと思います。
それにしても、「農継ぎ」って面白い言葉を考えたもんだ。金継ぎが欠けた器を再生するだけでなく新たな魅力や奥行きを出すように、高橋久美子さんの農継ぎも種々の実りあるものになることを引き続き願っています。
今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。