門上西林 物見遊山 【#014 / 2017.01.07】
2017-01-07

お正月気分が抜けきらない今夜のテーマは….『着物』でした。
今夜も『着物』を起点に様々な話題に。
着物にまつわる選曲も愉快で素敵でした。
●今夜おかけした曲は…
M①荒野の果てに・インストゥルメンタル/平尾昌晃 (門上選曲)
M②ジャパニーズ・ルンバ/細野晴臣&イエロー・マジック・バンド
M③お祭りマンボ/美空ひばり (西林選曲)
M④カメラ! カメラ! カメラ!/Flipper's Guitar (門上選曲)
さて、今年からお二人に〝放送後記〟として
ブログに参加していただくことになりました。
第一回目となる今夜の担当は西林初秋さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
…【放送後記】…………………..
雑誌には編集後記というものがあります。編集という編み目からこぼれたもの。作家や編集者のペン先から文字にならなかったこと。それでもなお記さずにはいられない、本題からちょっとはずれたことや妙に個人的なエピソードを書いたものが多いのですが、「門上西林物見遊山」にもブログがあるのだから、放送から洩れたことを交互に綴ったらどうでしょうと蛇の足のような提案したら、門上さんは一も二もなく賛成してくれました。こんなところがお互い編集者の端くれなんでしょうね。
さて、今回のテーマは「着物」です。着物といわれてまず想い浮かべるのは、放送のなかでも門上さんから刺繍のお話がでましたが、そんな遊びですね。茶屋遊びにいく衣装という意味ではなく、目に見えないところにお金をかけるという粋な遊びができる衣装であるということ。噺家さんや日本舞踊の方などで着物が好きな方は、「はぁ〜、恰好ええなぁ」と唸りたくなる遊びをされる方がいます。
わたしがいちばん恰好いいと思ったのは、何かの記事で読んだ、江戸の噺家の古今亭志ん朝師匠の遊び。ある日の高座。夏場の出番だったのでしょう。羽織の下は白い着物だったそうです。まくらがはじまる。羽織を脱ぐ。噺がはじまる。熱をおびてくる。するとね、志ん朝師匠の背中に大きなだるまが浮かびあがってきたそう。襦袢かなにかにだるまを描く遊びをしていらっしゃったんですね。もちろんそのだるまは客席の人には見えません。見えるのは舞台袖にいるスタッフやお弟子さんや関係者だけ。だからこそ、粋。だからこそ、恰好いい。
そんなことをさらりとできる人には、まだまだとうていなれないけれど、そんな遊びに憧れる人でありつづけたいと思う今日この頃。あっ、そういえば、門上さんはバーバリー柄の着物をお持ちで、その襦袢にはピアノの鍵盤と音符が描かれているのでした・・・。
<西林初秋>



