門上西林 物見遊山 【#100/ 2018.9.01】
2018-09-01

放送100回目となる今夜は、
ふたりが大好きな〝飲食〟を切り口に
『食べたくなる映画、飲みたくなる映画』のお話。
●今夜二人の会話に出てきた主な作品
▽作品名「検察側の罪人」
http://kensatsugawa-movie.jp
▽作品名「焼肉ドラゴン」
http://yakinikudragon.com
▽作品名「ア・フィルム・アバウト・コーヒー」
http://www.afilmaboutcoffee.jp
▽作品名「居酒屋兆治」
▽作品名「タンポポ」
▽作品名「ギャルソン!」
▽作品名「恋人たちの食卓」
▽作品名「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
●今夜おかけした曲●
M① 時代おくれの酒場 / 加藤登紀子 ... (西林選曲)
M② Cest Si Bon / Yves Montand .... (門上選曲)
M③ Star / Earth, Wind & Fire
(エンディング・ソング).…(西林選曲)
※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『星』
今回の『放送後記』の担当は西林さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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モツ焼きのおいしさを知ったのは東京でした。東京でモツといえば豚。その内臓をていねいに下処理して串にさして焼き上げる。ただそれだけの料理なのに、店毎にこだわりや味付けが異なっていておもしろいのです。
羽田空港行のモノレールへ乗るために「浜松町」駅をよく利用します。地下鉄やJRから乗り換えるのですが、つい寄り道をしてしまいます。近くに「秋田屋」という絶品のモツ焼きをいただける酒場があるからです。「秋田屋」の開店は15時30分。開店前には行列ができていて、16時にもなれば満席になるという人気店です。運よく席を確保できると、まずは煮込みでハイボールを1杯。その後、「てっぽー(しろ)」や「はつ」や「がつ」や「かしら」を焼いてもらいます。適度な歯ごたえのあるモツは、噛むとその奥から肉の滋味や野味や油味があふれてきて、それをハイボールで洗い流すと次のモツへ。どこのだれが頼んだのか「くさや」を焼くにおいがただよってくることもあって、東京の酒場へいる感がぐんとアップしてきます。時間にして30分から小一時間。この味、このにおい、この雰囲気は大阪にないものなので、東京の仕事でがんばった日には、自分へのご褒美として「秋田屋」の客のひとりに紛れ込むのでした。
<西林初秋>



