門上西林 物見遊山 【#130/2019.3.30】
2019-03-30

話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月の最終週の土曜日もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜のお届けした曲●
M① わが人生に悔いなし / 石原裕次郎 ......... (門上選曲)
M② Travelling / 村上"ポンタ"秀一
Feat. VO:近藤房之助/G:CHAR ...... (西林選曲)
M③ ピンク・シャドウ / ブレッド & バター
(エンディング・ソング) .........… (西林選曲)
※今夜のエンディング・ソング選曲テーマは『ピンクあるいは桃色』
今回の『放送後記』の担当は西林さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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今回の古本は、旅に関するものを選びました。旅が好きだからです。大半は仕事ででかけます。行ったら行ったで、朝は早いわ、雨は降るわ、自分の思い通りにいかないことが大半なのですが、それを上回る出会いや収穫があるので、依頼があれば断ることができません。数年前は年間140日から160日は旅の空という日々を送っていました。最近は落ち着いて100日前後でしょうか。仕事場や自宅にいる時間が多くなると、雨の日の釣り師ではありませんが、旅の本へ手をのばしてアームチェアトラベリングということになります。
さて、全国をめぐりましたが、1県だけ足を踏みいれていないところがあります。山形県です。ここまでくれば、仕事のオファーがないかぎり身銭をきっては行くまいと決めていたのですが、その決心をくつがえす映画と出会いました。「YUKIGUNI」がそれです。いまやマティーニやギムレットと肩を並べるスタンダードカクテルとなった「雪国」を作った、バーテンダー井出計一さんのドキュメンタリー。92歳の現在も、酒場「ケルン」のカウンターでシェーカーを振っていらっしゃいます。この店で、井出さんの「雪国」を飲んでみたい。目的ができました。1杯のカクテルを飲むためだけに山形へでかける。旅の目的は少なければ少ないほど、実りは多くなるものだから。
<西林初秋>


