門上西林 物見遊山 【#257/2021.9.4】
2021-09-04

今回は『恋愛映画について』
●今夜の選曲●
<西林選曲>
In The Midnight Hour/ Wilson Pickett
<門上選曲>
I'll Be Seeing You / Billie Holiday
●ラストソング/テーマ「スポーツ」
セレクター:門上武司
傷だらけの栄光 / おぼたけし
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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今回のテーマは「恋愛映画」。わたしはパトリス・ルコントの作品を紹介しました。一筋縄ではいかない男と女の愛のカタチを描かせたら天下一品のルコント。カメラを自分でまわすこともある点が他の映画監督と異なるところです。
また、ルコントは音楽の使い方がとてもうまい。基本はクラシック音楽ですが、ポイントとなるところでジャンルの異なる音楽を流して、短いけれどインパクトのあるシーンに仕立てるのです。今回紹介した「親密すぎるうちあけ話」ではウィルソン・ピケットが。「サン・ピエールの生命」ではオーティス・レディングが。男同士の奇妙な友情を描いた映画「列車に乗った男」では、町から一歩もでたことのない元教師(「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォール!)のシーンではクラシックが、町へ銀行強盗をするためにやってきたアウトローのシーンではスライド・ギターが流れます。
また、音楽もそのシーンに印象的に使われることで新たな生命が吹き込まれるのでしょうか。「親密すぎるうちあけ話」を観なおした後には、CDラックからウィルソン・ピケットのアルバムを探したのでした。
<西林初秋>



