門上西林 物見遊山 【#276/2022.1.15】
2022-01-15

『私の二十代』
<西林選曲>
20才の頃 / ムッシュかまやつ
<門上選曲>
Waves Within / Santana
<ラストソング/テーマ「虎」>
セレクター:西林初秋
When The Tigers Broke Free / Pink Floyd
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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新幹線の車内誌「ひととき」が創刊20年を記念し、「わたしの20代」という連載がある。毎号2名ずつ「第一線で活躍されている方々に今日に至る人生の礎をかたち作った『20代』のことを伺いました」という説明がある。これまで読んだ中で平松洋子さん(作家)は「もの作りの熱気に触れたことが財産」と語り、阿川佐和子さん(作家)は「生き方を見つけた時間」美内さなえさん(漫画家)は「すべてのことは人生の伏線」土岐麻子さん(歌手)は「自分らしさが大切と気づいた」ナイツ(漫才コンビ)は「とにかく試行錯誤の時代でした」などなどそれぞれの20代のことを語る。各人の20代を読みながら、いつも思うことは「出会い」の大切さであった。どんな人たちと出会うことができるのか。そこからいかなる影響を受けるのか、また行動するのかを考えてしまうのである。
僕の場合は音楽・映画評論家の今野雄二さんとの出会いが、貴重であり、その世界を垣間見たいと必死であった。そのために音楽を聴き、映画を観る、本を読むことに連続でもあった。そして今野さんのコピーをしたのが、60歳を過ぎて常態化した蝶ネクタイなのである。
写真は1975年に今野雄二さんが初めて出版された「恋する男たち」という評論集の裏表紙。
<門上武司>



