門上西林 物見遊山 【#341/2023.4.15】
2023-04-15

『 3 』
<西林選曲>
Passing The Time / Cream
<門上選曲>
懐かしのキャシイ・ブラウン / 荒木一郎
<ラストソング/テーマ「肌」>
セレクター:門上武司
Yellow / Coldplay
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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今回の放送は数字の3について。思えば日本には3のつく言葉が多くあります。三本の矢、三つ子の魂百まで、石の上にも三年、三度目の正直、三人寄れば文殊の知恵、仏の顔も三度まで、など。別に2でも4でもよさそうなものですが、なぜか3です。儀式も同じ。三三九度の杯とか、三本締めとか、万歳三唱とか。中国古来の陰陽思想では、奇数が陽数で、吉数とされているので行事には奇数の数字がよく使われるのですね。また、老子は「道は一を生ず。一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」といっています。三井や三菱や三和や三共など、企業名に3が多いのはその意味にあやかってのことと言われています。人間関係にもそんなことがいえて、三人組とか御三家ということばがあります。4人以上になると派閥を生む可能性がめばえるので分裂の可能性が高くなるのですね。番組でも話ましたが、ローマ数字は1から3までがIを横に並べます。漢数字も3までは一を積み上げます。西洋数字も3までは一筆で書けます。3という数字には奥深いなにかと、我々の人生に深い関わりがあると改めて思いました。
<西林初秋>



