番組ブログ最新の番組情報をお届けします

Whole Earth RADIO

6/26 TOPIC 【Brian Eno AMBIENT KYOTO】[6.29 wed]

■出演:野村雅夫/中村周市(Traffic代表)/野田努(ele-king編集長)

今回は、ヴィジュアル・アートに革命をもたらした芸術家であり
アンビエント・ミュージックの創始者、
環境問題にも取り組んできたブライアン・イーノが、
築90年の歴史ある建築物「京都中央信用金庫 旧厚生センター」で開催中
「BRAINA ENO AMBIENT KYOTO」で発信するメッセージについて特集する1時間
お送りしました


「音と光がシンクロしながら、途絶えることなく変化し続け、
 その空間のその時にしか体験できないアートがそこにある
 参加型の音と光による空間芸術に、
   時を忘れる・時間の感覚を忘れる体験することができた。
という感想と共に、野村雅夫が案内するインスタレーション体験レポート。


今回の「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」図録編集を手掛け
『別冊ele-king イーノ入門』も編集した野田努さんに
BRIAN ENOという人物、彼が提唱したアンビエントの概念についての解説。


展覧会を主宰するTraffic代表・中村周市さんにインタビュー。
・京都で開催することになったのは?
・BRIAN ENOからインスタレーション展に関する指示などはあったのか?
・BRIAN ENOのイメージを具現化するために苦労した点。
・開催が始まって、BRIAN ENONからのリアクションは?



BRIAN ENOは、自身の作品に対して語らない
「ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、
 自分の想像力を自由に発揮することができるのです。(BRIAN ENO) 」
体験した人が考える余地を残して、それぞれが持ち帰る自由度がある芸術について
1時間どっぷり「BRIAN ENO」お送りしました。

PLAYLISTは

M.1) LOVERS IN JAPAN  / COLDPLAY
M.2) THE SHIP  /  Brian Eno
M.3) 1/1  /  Brian Eno
M.4) HEROES /  DAVID BOWIE

▼radiko(ラジコ)タイムフリー機能で聴くにはこちらから (7/2(日)まで)
  Whole Earth RADIO | FM COCOLO | 2022/06/26/日  17:00-18:00   
  radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220626170000


<展覧会情報>
BRIAN ENO AMBIENT KYOTO

■開催:2022年6月3日(金)~8月21日(木)
■会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター
  (〒600-8219京都市下京区中居町七条通烏丸西入113/JR京都駅から徒歩5分)
■開館時間:11:00~21:00(展示会入場は閉館の30分前まで)
※休館日:無し

<書籍情報>
『別冊ele-king イーノ入門──音楽を変革した非音楽家の頭脳』
■編集:ele-king編集部
■発売中/価格:本体 1,950円+税/ISBN:978-4-910511-14-6

アンビエント・ミュージックの発案者、ポップと実験音楽を横断する希代の芸術家、巨匠ブライアン・イーノの全音楽キャリアを俯瞰する保存版。全音楽キャリアを俯瞰するディスクガイド、一挙60枚レヴュー!
▼詳しくは
https://www.ele-king.net/books/008643/

Whole Earth RADIO 幸せの風景 [6/19 17:00〜] #Pride2022[6.19 sun]

今週のテーマは、「しあわせの風景」。

今月6月は「プライド月間_。LGBTQの権利や文化、コミュニティーへの支持を示し啓発する様々なイベントが行われます。


今日の「Whole Earth RADIO」は昨年10月の大阪「レインボーフェスタ!」特集に続き、LGBTQ当事者や活動に取り組むアライの方々のお話を通じて、わたしたちの多様な個性を見つめる1時間でした。

今月、宝塚市にパートナーシップ宣誓をした一組の同性カップルのウェディングが執り行われました。その司会も務めた八木早希が、お二人をスタジオに迎えてインタビュー。


さらに「ありのままに自分らしく生きられるまち宝塚」を掲げ、性的マイノリティに対する取り組みを全国自治体の中でも早い時期から続けてきた宝塚市を取材。

人権男女共同参画課の山添久美子さんに、パートナーシップ宣誓制度や教育・保育現場における啓発・理解促進活動などについてお話を伺いました。

全ての人たちが「ありのままに自分らしく」色々なライフイベントを迎えられますように。


▼ 番組を聴き逃した方・もう一度聴きたい方はコチラから!
[radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220619170000]


《今日のSong List》

M1. Born This Way / Lady GaGa
M2. We Are Family / Sister Sledge
M3. When I'm Sixty-Four / The Beatles
M4. Cold Heart (PNAU Remix) / Elton John, Dua Lipa
M5. Same Love / Macklemore & Ryan Lewis feat. Mary Lambert
M6. All The Lovers / Kylie Minogue


【番組内でお伝えしたインフォメーションまとめ】

◆宝塚市パートナーシップ宣誓制度
https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kyoiku/jinken/1021192/1022571.html

◆ 宝塚市教育委員会が発行する「性の多様性」の指導に関する教職員向け手引き書
https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kyoikuiinkai/1002552/1012182/1025339.html

◆みんなのパートナーシップ制度
https://minnano-partnership.com

◆ドラマ『ファースト・デイ わたしはハナ!』
https://www.nhk.or.jp/school/tokkatsu/firstday/

佐野元春の今、此処 #fmcocolo765[6.12 sun]

今日のWhole Earth Radioでは、
佐野元春さんをお迎えして、「佐野元春の、今、此処。」と題して、
2022年の現在地について、ゆっくりと伺いました。

いつも一緒にツアーを回っているザ・コヨーテバンドのメンバーからは
サプライズ的に、アンケートも寄せていただき、
佐野さんとの音楽活動についても教えてもらいました。

<オンエアリスト>
♪ラジオ・デイズ / 佐野元春&THE COYOTE BAND

♪エンタテイメント! / 佐野元春&THE COYOTE BAND

♪東京に雨が降っている / 佐野元春&THE COYOTE BAND

♪世界は慈悲を待っている / 佐野元春&THE COYOTE BAND

♪時代遅れの時代遅れのRock'n'Roll Band / 桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎

♪いばらの道 / 佐野元春&THE COYOTE BAND

最新情報は、オフィシャルホームページで。
https://www.moto.co.jp/

タイムフリーでも振り返ってくださいね。
https://www.radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220612170000

Whole Earth RADIO 「佐野元春の今、此処」#fmcocolo765[6.11 sat]

明日、夕方5時からのWhole Earth Radioは、「佐野元春の今、此処」。

ツアー真っ只中の佐野元春&THE COYOTE BANDの現在地に迫る1時間。配信リリースされたアルバム『ENTERTAINMENT!』と、
7/6リリースのニューアルバム『今、何処(Where Are You Now)』について、
佐野元春自身が語ります。
新曲に込められた思い、最新アルバムのフロントカバー制作秘話など、
幅広い視点での話を伺っています。

THE COYOTE BANDのメンバー、深沼元昭(g)、藤田顕(g)、高桑圭(b)、
渡辺シュンスケ(key)、小松シゲル(ds)が佐野元春に寄せたメッセージも紹介。

SUNDAY SUNSET STUDIO miniオンエア後記 #fmcocolo765 #SSS765 #山添まり[6.10 fri]

日曜日はお付き合いありがとうございました ♪♪
あっという間の楽しい1時間でした。


わかってはいましたが・・・
ヒトって忘れる生き物ですね。
以下、先日の日曜日、SUNDAY SUNSET STUDIO miniのスタッフが忘れたことです。

●放送前の様子を撮ってブログに載せればよいものを、
 なんとなくソワソワして忘れる。
●放送中の様子を撮ってTwitterに載せればよいものを、
 あまりのリクエストの数にアワアワして忘れる。
●放送後の様子を撮ってブログやTwitterに載せればよいものを、
 放送後の余韻にフワフワして忘れる。


・・・忘れっぽく、記録に残したり保存したりすることが苦手なSSSスタッフが
辛うじてとっておいた素材とともにお送りした1時間。
当日のオンエア曲を下に"記録"しておきます。

なんの記録に残らずとも、あなたの記憶の片隅に残る番組となれましたら幸いです。


[ SSS min(6/5)のOA曲 ]

M1   Since Yesterday  /  Strawberry Switchblade
M2   Can't Take My Eyes Off You  /  Boys Town Gang
M3   Give It Up  /  Cut 'N' Move
M4   Overjoyed  /   Stevie Wonder
M5   Drive   /   Cars
M6   Almost Paradise... Love Theme from Footloos   /    Mike Reno and Ann Wilson
M7   Nothin' You Can Do About It  /  Airplay
M8   Beat It   /   Michael Jackson


そんなのやってたの?知らなかった という方、
もう少しの期間、タイムフリーで聴けます ↓
radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220605170000


明日6/5は SUNDAY SUNSET STUDIO mini    #fmcocolo765  #SSS765 #山添まり[6.4 sat]

明日のWhole Earth RADIOは
「SUNDAY SUNSET STUDIO mini」

関西の日曜夕方を彩ったラジオ番組「SUNDAY SUNSET STUDIO」が、ちょこっと復活!
80年代、90年代の洋楽ゴールド・ヒッツをリクエストも交えて、
山添まりさんのDJで、生放送でお送りします。

 
▼どうも。まりさん時代のSSSのスタッフです。
 たしかどこかにとっておいた・・・こんなん、ありました!
 当時のBGMなどが入っているオープンテープです。

 こ、これ、使えるのかな?(汗)


▼1時間はあっという間です。
 リクエストはこちらから ↓
 https://cocolo.jp/service/Request/index/member/7170

 リクエストが採用されやすいポイントは・・・ズバリ、早めに送っていただくこと!(笑)


▼SUNDAY SUNSET STUDIOプチ復活をつぶやく際は

 #SSS765

 でお願いします!






プレイバック! チャタグリ Vol.2 “ロック・バイオに学べ!”〜 その4[6.1 wed]

さてさて、海外アーティストの評伝映画&ドラマのお話につづいては、ニッポンのロックンロールな自伝本。

●『お前のブルースを聴かせてくれ』 古市コータロー自伝
https://ongakutohito.com/2022/03/03/furuichikotaro_news-2/

5/30に58歳になったばかりの、The Colletorsのギタリスト、古市コータロー氏。
5thソロアルバム『Yesterday, Today & Tomorrow』のリリースにあわせて、2014年に出版した自伝の増補改訂版(25%増量!)が、このたび刊行。
それなりにヘビーな人生も、バンドをやっていくキツさも、全部カッコつけて乗り越えてきた男の半生記。アニキの背中から学ぶものは、大きいぜ!

▼ソロアルバム『Yesterday, Today & Tomorrow』
https://columbia.jp/artist-info/furuichikotaro/

▼古市コータローソロデビュー30周年記念公演「お前のブルースを聴かせてくれ」
2022年10月15日(土)ビルボードライブ東京
https://thecollectors.jp/archives/category/info
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つづいては、個人史が、そのままニッポンのロック史にも重なるという、希有な存在のふたりの自伝。

●『調子悪くてあたりまえ』近田春夫 自伝(2021年刊)
ロック黎明期から音楽業界に身を置き、いつもそれまでの蓄積を一瞬にして捨て去り、軽快に次へと移っていく、まさに偉人にして異人、近田春夫の半世紀を超える半生記。

●『S-KEN 回想録 1971-1991 都市から都市、そしてまたアクロバット』(2018年刊)
70年代、世界を飛び回り、ニューヨーク・パンク/ニューウェイヴ・シーンに遭遇して帰国後、FRICTIONらとライブシリーズ《東京ロッカーズ》を展開し、日本における最初期のパンク/ニューウェイヴ・ムーブメントを牽引した魔人、S-KEN。

▼“s-ken & hot bomboms”、32年ぶりのニューアルバム『P.O.BOX 496』を5月に発売!
▼ライブも決定!《P.O.BOX 496 CONNECTION 2022》 7/20(水)ビルボードライブ東京
https://www.s-ken.asia/

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エンディングにも溢れんばかりにトピックは満載。

●真島昌利:2月に出た初の著書『ROCK&ROLL RECORDER』
マーシーが影響を受けてきたレコード(マーシー自身のコレクション!)とともに振り返る自分史。
端々にちりばめられた、詩篇のようなマーシーのリリカルな言葉にシビれる。
そして、ロックンロールに耽溺していくための、ディスクガイドとしても極めてナイスな逸品。
https://diskunion.net/jp/ct/detail/1008415924


●柴田恵里 写真展《ザ・クロマニヨンズ PHOTO EXHIBITION》
東京・渋谷で開かれていた写真展は5/31まで。
そして、6/1には、『ザ・クロマニヨンズ PHOTO BOOK』として発売!
紙質にもこだわったという写真集、とくとご覧あれ。
https://publishing.parco.jp/books/detail/?id=417




……ということで、5/29のWhole Earth RADIO
《Chatter & Glitter! Vol.2 A Pathway to the R&R Attitude 〜 ロック・バイオに学べ!》、

radikoのタイムフリーで、〜6月5日(日)まで聴くことができます!
ぜひ楽しんで!

radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220529170000

そして番組への感想も、「リクエスト・フォーム」から。
もしくは、Twitterで、ハッシュタグ「#チャタグリ」でつぶやいてみてください!

またいつの日か、不定期に現れるVol.3でお耳にかかりましょう!

(番組ディレクター)

プレイバック! チャタグリ Vol.2 “ロック・バイオに学べ!”〜 その3[6.1 wed]

さて、ようやくお話は……今夜の本題、「ロック・バイオに学べ!」に。

この春から夏にかけて、ロック・ミュージシャンの評伝映画やドラマが大豊作!
こんな映画・ドラマが話題にのぼりました。


●『ZAPPA』……他の追随を許さない独創性とユニークかつ知的な言動で、全貌がつかめないことこの上ない! 大作曲家にしてパフォーマー、フランク・ザッパの本質に、膨大なアーカイブ映像で迫る、初の遺族公認ドキュメンタリー。
https://zappamovie.jp/#modal


●『スパークス・ブラザーズ』……ロンとラッセルのメイル兄弟による謎多きバンド「スパークス」の半世紀にわたる活動を、貴重なアーカイブ映像と、ベック、レッチリのフリー、トッド・ラングレン、デュラン・デュランなど80組へのインタビューで、才人エドガー・ライト監督が解き明かす。
https://www.universalpictures.jp/micro/sparks-brothers


●『エルヴィス』……ケレン味たっぷりの作風で知られるバズ・ラーマン監督が、ロックンロールの“キング・オブ・キング”をどう描き出すのか? オースティン・バトラー、トム・ハンクス出演。7/1公開。
https://wwws.warnerbros.co.jp/elvis-movie/


●『Pistol』……ロック史上もっとも毀誉褒貶にまみれたバンド、セックス・ピストルズの姿を、ギタリスト、スティーヴ・ジョーンズの自叙伝をもとに、『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督がドラマ化。5/31から、アメリカはHuluで、イギリスは Disney+で配信スタート。
日本での配信予定は……いまのところ、まだ発表されず……。観たい!
https://amass.jp/157374/


●そして、この日、今井さんとちわきさんが、いちばん熱く語ったのはこちら。
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』……アイリッシュ・パンクの創始者で、ザ・ポーグスのフロントマン、シェイン・マガウアンの破天荒な半生を追ったパンク・ドキュメンタリー。製作:ジョニー・デップ、監督:ジュリアン・テンプル。6/3公開。
https://longride.jp/shane/

プレイバック! チャタグリ Vol.2 “ロック・バイオに学べ!”〜 その2[6.1 wed]

つづいてのパートで話題にのぼったのは……
《泉谷しげる×仲井戸"CHABO"麗市 ロックンロールハート》 。

おふたりは5月17日に、東京EX THEATER ROPPONGIで目撃!
すごいライブだったようです。

●今井智子さんによるオフィシャルレポート
https://spice.eplus.jp/articles/302973


チャボさん&イズミヤさん、大阪公演もこのあと、あります!

● 6/8(水)なんばHatch
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000273.000041063&g=prt



そこからお話は、RCサクセション、1981年・初の武道館ワンマン公演の記録!
『FIRST BUDOHKAN DEC. 24.1981 Yeahhhhhh..........』(6/1 on sale!)へ。
https://www.universal-music.co.jp/rc-succession/news/2022-04-10/

●爆音上映会〈東京〉のレポート
https://www.universal-music.co.jp/rc-succession/news/2022-05-17/

プレイバック! チャタグリ Vol.2 “ロック・バイオに学べ!”〜 その1[6.1 wed]

5月29日にオンエアしたWhole Earth RADIOは……
《Chatter & Glitter! Vol.2 A Pathway to the R&R Attitude 〜 ロック・バイオに学べ!》

音楽評論家・今井智子さん&ちわきまゆみさんという、ロックンロール・シスターふたりが、ロックまわりのアレコレを、どうだ!そうだ!と語り倒す、不定期出現プログラム。
略して「チャタグリ」。
その第2回をお送りしました。

ともあれ、とにかく扱う話題の情報量が「1時間では到底足りないよ!」というほどに多し!
ということで、レファランスがわりに振り返りページとして、お届けします。

このエントリーを読みながら、radikoのタイムフリーでお聴きいただければ!

●「Whole Earth RADIO」 2022/05/29/日  17:00-18:00
radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20220529170000


まずは今年の1月23日に放送した第1回への反響から。
第1回の中で、今井さんがリスナーの皆さんに問いかけた、「サカネ楽器」の件。
これは放送直後から、速攻でTwitterに回答が到着!
心斎橋北詰にあった「阪根楽器店」だったと判明しました。
お答えくださった皆さま、ありがとうございます!

そして、そのお話を石田長生さんから、今井さんがうかがったというインタビュー記事を、関係各位の了承のもと、ここに採録いたします!

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【石田長生氏 インタビュー 聞き手:今井智子】 2014年7月8日 於:東京・阿佐ヶ谷

ーー関西ブルース・シーンもURCと関係あったんですか?

石田長生「厳密に言ったら、関西ソウル、R&Bと言われたシーンは、URCとは関係なかったと思う。
のちのち俺たちが《春一番》に参加するようになってクロスするようになったけど、黒人音楽に影響を受けた連中というのは、別な流れだった」

ーー石田さん自身はどういう経緯で黒人音楽に傾倒を?

石田「俺は中学生の時、GSになりたかったのよ。でも高校になったらGSブームが去ってて、GSやめた先輩とかが、“これからはジャズや、ソウルやR&Bや”て、そういう空気が流れてた」

ーーそれで自然とブルースに興味を?

石田「俺はGSの後はジャズに興味あったから、大学1年しか行ってないけど、ジャズバンドでセッションしてた。
そうこうしてるうちに、『Soul To Soul』という映画——ガーナで黒人ミュージシャンが里帰りしてコンサートやる——それのウィルソン・ピケットのシーンを見て、いたく感動して、いきなり“ジャズやーめた!”って(笑)。
そのあと、2回目のB.B.キングの大阪公演見て。
その二つがきっかけ。
そのB.B.キングの前座が「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」で、初めて見て。
それを見て上田正樹なんて、自分も歌いたいから客席掻き分けてステージに上がろうとして(笑)」


ーー上田正樹さんとの出会いは?

石田「俺がジャズ習ってたジャズ教室で知り合った。ヤマハでね。みんなお金無いからヤマハに溜まってた。
音楽流れてるし、レコード試聴できるし、楽器売り場でギターアンプに突っ込んで弾けるし(笑)。
そこで知り合って、一緒にやるようになって、ディスコとかでリズム&ブルースを演奏するようになった。
それまでキャバレーとかで俺はギター弾いてたんですよ。
そうこうするうちに亡くなった佐藤博さんと二人でハコのバンド辞めて、やりたいことやろうと。
ヴォーカル上田正樹と一緒になって、当時ライヴハウスという名で日本で最初に始めた京都の拾得とかに出るようになった。
それこそレイ・チャールズとかジョー・コッカーのコピーみたいのをやってましたね、「バッド・クラブ・バンド」っていうんですけど」

ーー京都も大阪も一括りで関西ブルース・シーンと捉えていますけど、実際はどうだったんですか?

石田「京都は学生運動のセクトの連中とヒッピーが入り交じってるような動きだから、最初は俺等は大阪のヤマハのバンドが何しに来てん? とかヤジ飛ばされてモノ投げられたりした記憶があるもんね。
でもそこで負けないのが俺等。
絶対いい演奏聴かせる。ええ意味の刺激になったよ。最後は受けてたもんな。
何年か覚えてないけど、「上田正樹とバッド・クラブ・バンド」で西部講堂に出た時に初めて見たのが、まだメンバー二人の「憂歌団」。こいつらが噂に聞いてたアコースティックブルースバンドかと。初めて対バンになったんですよ」

ーー時代的に情報やレコードの流通がまだ少ないと思いますが、どういうふうに入手してたんですか?

石田「心斎橋のメインストリートから少し外れたところに、阪根楽器という店があってね。
今はないけど、そこに俺たち、上田正樹とか行ってた。
「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」の連中、山岸(潤史)なんかとは、そこで知り合って親しくなったのかもしれんな。
亡くなった塩次伸二(G)や、(永井)ホトケ(Vo)、山岸も出入りしとったから。
京都にはそういう店がなかったから、わざわざ大阪まで来てたと思う。
ほんまにレアなブルースとかリズム&ブルースを、ツケで売ってくれる吉村さんという人がいて、そこで世間では知られていないようなブルースやリズム&ブルースを紹介されて。
みんなお金無いけどツケで買えるから、それはお世話になったと思うよ。
そこは東京に比べても早かったと思う。
吉村さんという店員さんが、みんなの知らんものをものすごい聴かせたがるのよ(笑)、これ聴いとき、これ持って帰り、って。俺は最初にドン・ニックスなんて輸入盤で買ったと思う」

ーーやがて上田さんは「サウス・トゥ・サウス」を組んで、『ぼちぼちいこか』『この熱い魂を伝えたいんや』が75年に出ます。同年、「ウエスト・ロード・ブルースバンド」も『BLUES POWER』をリリースして。

石田「あいつ等は始まってたね。「ソー・バッド・レビュー」はまだ出来る前で。
俺はサウスの出来たばっかりの音源持って、メンフィス行ってたもんね。ソー・バッド結成する前」

ーーその渡米経験もあって、初作『SOOO BAAD REVUE』('76)をL.A.で録音したんですか?

石田長生「単に向こうに行きたい(笑)。レコーディングで行ける、ラッキーって。
でも日本に帰ってくる時には「ヤングギター」誌の表紙になってると思わんかったから、すごい嫌やった。
売れたいとかいう意識は全然なかったから、プロモーションかけられてるのとかが」

ーーでもその経験は今振り返ると大きかったりします?

石田「今はあんまりレコーディングに興味ないけど、メンフィスに住んでる時にウィリー・ミッチェル(メンフィスにあるハイ・レコードのプロデューサー)にすごい可愛いがってもろうて、彼のレコーディングとかフリーパスで見学させてもらってたから。
ソーバッドのレコーディングの時は、最初の1ヶ月はLAのアサイラム(スタジオ)でソーバッドやって、2ヶ月目はハリウッドのスタジオで西岡恭蔵の『南米旅行』でギター弾いて。
3ヶ月後に加川良を連れてメンフィス行って、『南行きハイウェイ』のプロデュースやって、メンフィス・ホーンズ入れたりとか。俺はレコーディング得意やなと思ってた」

ーー「ソー・バッド・レビュー」は、ある意味アヴァンギャルドというか個性的でしたね。当時のバンドはそれぞれ個性的でしたけど。

石田「今度再結成やんねんけど、当時のL.A.で録音したヤツじゃなくて、それ以外のライヴでやってた音源とか聴くと、今で言うジャム・バンド的な要素があったソウル系やったと思う。
かたや「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」は、ものすごいタイトに、よく練習して、バンドっぽいまとまりのあるバンドやった。
そん中で”もっとか!”てキー坊(上田正樹)の煽りが入って。あと、「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」は京都で、ある意味「サウス・トゥ・サウス」と一緒でタイトな、まとまった演奏する中で、山岸一人ハレーション起こしてるという。
ウエストロードは、ええ意味でのどさくさ感のあるシカゴ・ブルース。ダーティというのかな。
テクニックじゃなくて、シカゴ・ブルースのダーティな味わいが物凄いあったと思うね。
まあ(近藤)房之介が入って、オーティス・ラッシュとかの色も入って、ブレイクダウンになって変わって行く。
ブルースハウス・ブルースバンドというのは、ほんまに黒人のファンキーさ、匂いを感じたね」

ーー「春一番」の人たちというか、関西フォーク系との接点はどこから?

石田「金森幸介というシンガーがいて、彼と知りあって家に遊びにいったりして、春一番に出る金森幸介のバックを「上田正樹とバッド・クラブ・バンド」がやってくれないかというのがあって、それやってから。
今度は個人的に喫茶ディランとかに通うようになった。
それで西岡恭蔵さんとか大塚まさじと知り合って、大塚まさじと「オリジナル・ザ・ディラン」というバンドに参加したり。
友部正人が泊まるところがないから、上田正樹の事務所で上田とひとつのベッドで泊まってた(笑)。
友部は最初に聴いた時驚いた。コイツはフォークのほんまもんやなと。歌がそんなにじょうずじゃなくても、日本語で聴いたことないような表現する人がおもしろかった」


ーーいろいろ入り交じってくる時期だったんですね。

石田「当時の大阪は、ちゃんこ鍋みたいな(笑)。フォークの人は、俺等が持ってるグルーヴというかそういうものに感じ始めてた。あと演奏における即興性とかね」


ーー振り返ってみると、すごく大きかったイメージがあるけど数年だし、関わっていた人も凝縮されていた。でも今も関西はブルース、リズム&ブルースというイメージは定着している気がします。

石田「そうかもしれんね。有色人種の音楽に反応したヤツというのは今も生き残ってるのが多いな。
「ウエスト・ロード」、「サウス・トゥ・サウス」、「憂歌団」、「ソー・バッド・レビュー」。今でも続けてるヤツが殆どや」

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そして、石田長生さん、山岸潤史さんらが'75年に結成して、わずか1年で解散した、“地上最大のソウル・バンド”「Sooo Baad Revue」の最新情報も飛びこんでまいりました!

なんと、ソーバッドの未発表ライブ音源が、6/22に公式リリースされることに!
『ジ・アザーサイド・オブ・ソー・バッド・レビュー』
'76年1月の、東京・高円寺「次郎吉」でのライブ音源。

上記のインタビューの中で石っしゃんも「当時のL.A.で録音したヤツじゃなくて、それ以外のライヴでやってた音源とか聴くと、今で言うジャム・バンド的な要素があったソウル系」と語っていましたが、そのニュアンスを嗅ぎ取ることができそうです! 必聴!

http://bridge-inc.net/?pid=167917871