2021.07.04
#フィッシュマンズ スペシャルのWhole Earth RADIO、パート1をお届けしました。
第1週目の本日は、フィッシュマンズのメンバー、ベースの柏原譲さん、
キーボードのHAKASE-SUN、デビュー当時から90年代の活躍を知る、
同じ時代を過ごしたミュージシャン仲間から、BIKKE さん(TOKYO No1.SOUL SET) 、
東京スカパラダイスオーケストラ沖祐市さん、大森はじめさんからの貴重な証言メッセージを
いただきました!
さらに、ちわきまゆみがFM802で担当していた番組で収録したフィッシュマンズのレアな
ライブ音源も一部オンエア。
柏原譲さん&HAKASE-SUNからのメッセージでは、ロンドン、メトロポリススタジオでの「ORANGE」レコーディング時のお話、音の良さ、アンプの鳴りのすごさ、当時フィッシュマンズの中でおこっていた「HIP-HOPブーム」や、太い音楽を追求していた時期、また当時佐藤さんのメロディに対する強いこだわりについてなどお話いただきました。
そこから、デビュー当時のレコーディングのお話へ…
デビューアルバム「Chappie,Don’t Cry」は元MUTE BEATのこだま和文さんプロデュース。
こだまさんがフィッシュマンズのメンバーに示した方向性についてのエピソードも。
そして、2ndアルバム「KING MASTER GEORGE」は、窪田晴男さんプロデュース。
様々なアーティストを手掛けてきた窪田さんのエッセンスが反映されたお話も。
20代のメンバーの姿をみることができるのが7/9から公開の「映画:フィッシュマンズ」。
茂木さん自身が知らない貴重な映像満載、そして茂木さんが「映画の話をもらってやろう!って思った限りはこの1回限りで成立させる大事なタイミングなのかも…」と思って、メンバーに出演依頼した話も聞かせていただきました。
90年代、同じ時代を過ごしたミュージシャン仲間からのメッセージ、
まずは、TOKYO No1.SOUL SETからBIKKE さんでした。
「フィッシュマンズ「空中キャンプ」は衝撃。あの頃の自分は誰にも負けていない、1番だと思っていましたが、初めて敗北、挫折みたいなものを感じました。その頃から、勝手にライバルだと思ってました。ライブに関しても常に新しいことを取り入れて、 正直羨ましいなと思いながら、フィッシュマンズのライブを堪能していました。
緻密に計算されたサウンド、そして解放。自由。殺気に満ちた佐藤くんの佇まい、そして声。
全てがステージの上にあったように思います。
最近では海外でも評価が高いそうですが…まぁ、とにかく、1番だと思ってましたから、そりゃそうだなって。そして、「LONG SEASON」には衝撃を受けました。それを持って、よし、誠実に音楽をやってみようと思って、SOUL SETではないですが、ナタリーワイズで「raise hands high」という30分超えの曲を一生懸命作りました。そのぐらい奮起させる曲が「LONG SEASON」だと。そして、欣ちゃん、いい歳なんで、体に十分気をつけて楽しい人生を送ってください。」
続いては、東京スカパラダイスオーケストラ沖祐市さん、大森はじめさんからのメッセージ。
「フィッシュマンズとの出会いは、90年代。野音とかイベントで対バンが多くて、圧倒的な個性を放っていたのが印象的。緻密だけどライブバンドっていう。ボーカルの佐藤くんの存在があって、詩の世界は、自分の感覚とか紡いでいくもの。そこに浸るひとりのシンガーソングライターでもあるんだけど、やはりバンドとしてリズム隊が作り出すブレイクビーツだったり、ぶっといものがあったときに、全く違う新しい見え方になるっていう。それがバンドマジックっていうかね。
(LONG SEASONについて)さすがフィッシュマンズ!シンプルなコード進行なんだけど、情景がどんどん変わっていく。こういう見たことがない世界を繰り広げてくれるのも、外国の人にも届いている理由なんじゃないかなと。韓国に空中キャンプってお店があるぐらい。音楽だけを媒介にして世界に伝わっていく感じって、スカパラも世界に発信してますが、そういうところが音楽の素晴らしさだよなって。欣ちゃんのドラムの中にロック魂を感じる。繊細で緻密なドラミングもするんだけど、一度火がつくとロック魂がバーンって炸裂して。そういうエネルギーを感じる。佐藤くんが亡くなったのはめちゃめちゃ大きなことだったけど、今でも欣ちゃんを中心に音楽をどんどん引っ張っていってるってのは、リスペクト。常にポジティブでやってることに共感してます。応援してます!これからのフィッシュマンズ楽しみです!」
これを聞いた茂木さんは、「(スカパラは)コラボレーションをよくするからいろんな受け皿が大きいというか。それやった方がいいよってすごく言ってくれてたし、フィッシュマンズが止まってた時も。常に鳴らした方がいいよって言ってくれてたのは、スカパラのみんなだったってことが、僕にとって大きかった。」フィッシュマンズをやり続けるモチベーションのひとつとして、スカパラがあったお話も。
番組内でお届けしたナンバーは…
♪ひこうき…デビューシングル
♪なんてったの…佐藤伸治&HAKASE-SUNの共作
♪ナイトクルージング with TOKYO No.1 SOULSET…1997年5月31日「ROCK AROUND KOBE vol.5」@神戸チキンジョージ
“フィッシュマンズ”が「現在進行形で鳴るべき音楽だよね」「佐藤くんの言葉ってタイムレス。時代を超えて届く言葉。」「自分にとってフィッシュマンズは栄養みたいなもの。生きるための。」茂木さんからまっすぐにこの言葉が聞けたことに感動しています。
聞き逃した方は、是非タイムフリーで!
◆フィッシュマンズ オフィシャルサイト
http://www.fishmans.jp
◆映画:フィッシュマンズ
https://fishmans-movie.com
2021.07.04
本日17:00〜の「Whole Earth RADIO」は、#フィッシュマンズ 特集 パート1!
フィッシュマンズが生み出したサウンドと、1999年に急逝したボーカル佐藤伸治が遺した言葉が、時代、世代、国境を超えて愛され続けているのは何故なのか... 現在も、大切に”フィッシュマンズ”を伝え続けているオリジナルメンバー、ドラム茂木欣一とともに解き明かすスペシャルプログラム。
今週は、フィッシュマンズベースの柏原譲、キーボードのHAKASE-SUN、TOKYO No.1 SOULSETのBIKKE 東京スカパラダイスオーケストラ沖祐市、大森はじめからのメッセージも!
★フィッシュマンズのドキュメンタリー映画も、7月9日(金)公開!
「映画:フィッシュマンズ」オフィシャルサイト https://fishmans-movie.com
2021.06.21
「90sカルチャー・リヴァイヴァル」
■放送:2021年6月20日(日)17:00-18:00
■DJ:ちわきまゆみ
■ゲスト:松村正人/野田努(ele-king)
日本が世界でもっともレコード店の多い国だった10年間。
渋谷系、アシッド・ジャズ、ハウス、テクノ、ヒップホップ、レゲエ、
オルタナティヴ、Jポップ、エクスペリメンタル……若者文化が音楽文化と同義であった時代。
そんな1990年代の日本産の音楽を紹介する『90年代ディスクガイド 邦楽編』を手に、
時代のカルチャー・シーンを振り返った1時間。
GUESTにお迎えしたのは、『90年代ディスクガイド 邦楽編』を監修した
松村正人さん、野田努(ele-king)さん。
★お二人それぞれが感じた、1990年代の空気感
★90年になって生まれたクラブカルチャーについて、
★その当時の大阪のシーンについて
・・・まだまだ続きそうな90年代の音楽話・・・はここで時間切れ!
続きに期待!
〜〜〜そんなお話と共にON-AIRした PLAYLIST〜〜〜
M.1) GROOVE TUBE / FLIPPER'S GUITAR [松村正人セレクト]
継続として、80年代からグラデーションとしてスライドさせて行く存在としての象徴
M.2) KAME LIFE / 電気GROOVE[野田努セレクト]
共著として「電気グルーヴ 俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」「テクノボン」といったテクノ著書を出版した同郷の友人
M.3) EAT&BUY&EAT feat. MC Twiggy / AUDIO SPORTS [野田努セレクト]
M.4) Talking Drums / 田中フミヤ[野田努セレクト]
90年代の大阪のクラブシーンについて語ったところで、関西の90年代として
M.5)ACID POLICE / BOREDOMS [松村正人セレクト]
影響を強く受けた方々(松村くんはボアダムスが一番好きなんですよ 笑 野田努談)
M.6)ナイトクルージング / FISHMANS [野田努セレクト]
90年代前半と後半で音楽の景色ががらっと変わった中で 90年代後半の風景を感じる象徴
[今回参考にしたガイドブックはこちら ]
『90年代ディスクガイド 邦楽編』(ele-king books)監修:松村正人+野田努
https://p-vine.jp/music/isbn-978-4-909483-96-6
[radikoによる タイムフリーはこちらから]
Whole Earth RADIO | FM COCOLO | 2021/06/20/日 17:00-18:00 https://radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20210620170000