物見遊山
門上西林 物見遊山 【#286/2022.3.26】[3.26 sat]

一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜の選曲●
<門上選曲>
To Artist Murray De Pillars / Anthony Braxton
<西林選曲>
Bem Que Se Quis / Marisa Monte
<ラストソング/テーマ「別れ」>
セレクター:西林初秋
夕陽に別れを告げて ~ メリーゴーランド / サザンオールスターズ
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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天才的な木版画家・立原位貫さんがこの世を去ったのが2015年のこと。亡くなられる前、数年間交流を持ち得たことは、僕にとって貴重な時間であった。アトリエで観せてもらったフラスコを使った照明の技。版木の数々など今もそのシーンがくっきりと浮かんでくる。
25歳までジャズのサックスプレイヤーであった立原さんにその道を諦めさせたのがフリージャズ。そのアンソニーブラクストンという音源は番組内で流したが、迫力のある音楽には僕自身大きな感動を覚えた。フリージャズトいえば、その先駆者的存在のオーネット・コールマンの音楽に触れた時も、同じような衝撃を受けたが、その世界に没入することはなく、モダンジャズをずっと聴き続けたのだ。そんなことを思うと、フリージャズトどう向き合うか、人生に大きく関わっているような気がした。
<門上武司>