物見遊山
門上西林 物見遊山 【#282/2022.2.26】[2.26 sat]

一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜の選曲●
<門上選曲>
ファンキーMAHJANG / サディスティック・ミカ・バンド
<西林選曲>
Go West / Village People
<ラストソング/テーマ「2月に生まれた人・亡くなった人」>
セレクター:西林初秋
You've Got A Friend / Carole King Feat.James Taylor
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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三冊の中でも色川武大さんの「狂人日記」は鮮烈な印象があった。しかし、色川武大さんには阿佐田哲也さんの像がどうしても被ってくる。「麻雀放浪記」が和田誠監督で映画化されたのは1984年で、奇しくも伊丹十三さんが「お葬式」で監督デビューされた年でもあった。二人とも初監督作品で「キネマ旬報」では「お葬式」が1位、「麻雀放浪記」が4位となった。公開に先立ち「湯布院映画祭」で上映され、それで話題を集め上映館数が増えたということを湯布院映画祭の関係者から聞いたことが蘇ってきた。なぜか、二人の監督が温泉に浸かっている写真が「週刊文春」のモノクログラビアに掲載されいまもしっかり記憶に残っている。思えば、この3名すでにこの世にはおられない。しかし、作品だけは永遠に生き続けている。
<門上武司>