物見遊山
門上西林 物見遊山 【#221/2020.12.26】[12.26 sat]

一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。
※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。
<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/
●今夜の選曲●
<門上選曲>
ショパン夜想曲第2番 / Ewa Poblocka
<西林選曲>
St. Louis Blues / The Original Dixieland Jazz Band
<ラストソング/テーマ「コート」>
セレクター:門上武司
スワンの涙 / オックス
門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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年末年始は家に引きこもり、読書&映画三昧の数日を過ごします。2019-2020は桂枝雀、古今亭志ん朝、三遊亭円生、桂文楽など落語のDVDをまとめて見ました。2020-2021はアンドレイ・タルコフスキーの映画をまとめて観ようと企んでいます。
さて、今回の3千円1本勝負では演芸の本を紹介しました。そのなかに立川談志師匠の『現代落語論その2、あなたも落語家になれる』がありました。その1にあたる『現代落語論』は1965年に発刊。実に立川談志29歳のときです。落語を分析し、これまでとこれからを俯瞰して、その若さで「落語は業の肯定」と言い切った度胸とセンスはさすがの一言。この至言は、後に「イリュージョン」、「江戸の風」へつづいていくのですが、達観にはほど遠く、最後の最後まで落語とは何か、芸とは何かと格闘した人でした。若き日に『現代落語論』を発表したのは、生涯にわたる落語との格闘宣言だったのかもしれません。あるときの高座で「志ん朝の客は落語を聞きにくる。オレの客はオレを観にくる」と師匠はいいました。その通り!と心の中で拍手をした記憶があります。
<西林初秋>