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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#170/2020.1.4】[1.4 sat]

毎月最初の土曜日のトークテーマは『映画』

●今夜の選曲●
M① Beautiful Day / U2                  ....... (西林選曲)
M② The Strength Of The Righteous (Main Title)
                     / Ennio Morricone     ......  (門上選曲)               
M③ True Faith  / New Order
                            (ラスト・ソング)   ...…  (門上選曲)  

※今月のラスト・ソングの選曲テーマは『新しい/ニュー』

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。  
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  2020年初回の放送は「映画」についてである。僕はブライアン・デ・パルマやコーエン兄弟というどちらかといえば映像派の作品を取り上げた。映画はビジュアルメッセージであり、カメラが演技しているのではないだろうかと思える作品に惹かれるのである。
そんなことを思っていると、昨年師走に読み始めた「龍彦親王航海記・澁澤龍彦伝」磯崎純一著(白水社)がとてつもなく面白い。澁澤龍彦は僕の憧れの文学者。この著書の帯には「伊達の薄着の美学」と大きな文字で惹句が記されている。中で澁澤龍彦が久生十蘭の全集に寄せた推薦文には「それにしても、スタイルのために骨身を削ることこそが、作家にとって本当の意味での論理なのであって、人生の求道やら何やらを作品の中に持ち込むことなど、要するに田舎者の小説家の勘違いにすぎない、ということを私たちは如実に教えてくれるのが、久生十蘭の小説である」と記されている。また、ジャンコクトーについては「論理はスタイルであり、スタイルは論理である」とも書いている。これは文学について評しているが、そのまま映画についても当てはまるのではないかと思った。

<門上武司>