番組ブログ最新の番組情報をお届けします

物見遊山

門上西林 物見遊山 【#156/2019.9.28】[9.28 sat]

一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月の最終週の土曜日もお楽しみに。

※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。

<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/

●今夜のお届けした曲●
M① 紫陽花のうた /  浜田省吾     ......... (門上選曲)
M② Paint It, Black / The Rolling Stones  ........  (西林選曲)
M③ 虹のしるし / dip in the pool
                                 (エンディング・ソング)  ....… (門上選曲)  

※今夜のエンディング・ソング選曲テーマは『風』

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。  
---------------------------------------------------
それは昔からの友人のように、つかずはなれず、そばにいてくれる本があります。その昔は仕事場のデスクにありました。現在はひとりがけのソファの横にあります。仕事中、迷ったときに手にしたり、ソファに座ってウイスキーを飲んでいると、ふと手をのばすことがあります。それが画像にある数冊の文庫本。学生時代に買ったままの本もあれば、買い直した本もあります。海外へでかけるときも、アメリカ方面ならこれ、ヨーロッパ方面ならこれと選んで鞄の奥にしのばせます。自由であることのすばらしさと苦しさ、創造することの誇りと孤独をずっと教えてくれた本たち。足がとまりそうになったときページをめくるだけで背中に手をそえてくれる本たちです。セリーヌやケルアックやミラーや光晴なんて、誰にもすすめられるわけではないし、いまどきの本でもないけれど、私にとってはかけがえのない友人。番組で生田耕作の『黒い文学館』を紹介したとき、その前日に『夜の果ての旅』を手にとったのはいうまでもありません。それにしても、いずれに本にも共通するキーワードは旅と酒。これはなにを象徴するのでしょうかねぇ。

<西林初秋>