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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#144/2019.7.06】[7.6 sat]

毎月最初の土曜日のトークテーマは『映画』
今回は〝大阪を舞台にした映画〟

●今夜の会話の中に出てきた作品
▽作品名「ぼんち』
▽作品名「悪名」
▽作品名<「エロ事師たち」より 人類学入門>
▽作品名「道頓堀川」
▽作品名「ガキ帝国」
▽作品名「血と骨」


●今夜の選曲●
M①You Give Love A Bad Name/Bon Jovi ....... (西林選曲)
M②梅田からナンバまで/上田正樹と有山淳司 ....… (門上選曲)               
M③Rainbow/Cocco
                        (エンディング・ソング)   ...…  (門上選曲)  

※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『虹』

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。  
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今回の放送では、「のれん」「花のれん」に次ぐ、山崎豊子の大阪もの三部作最期の小説を映画にした「ぼんち」をとりあげました。船場ならではの、商家の日常としきたりを見事に描くことで、暖簾と家を守る凄みを美しく描いた名作です。
わたしはこの映画で「ぼんぼん」と「ぼんち」の違いを知りました。どちらも放蕩を重ねる船場の若旦那をさす言葉ですが、遊び呆けるだけの旦那を「ぼんぼん」というのに対して、「ぼんち」とは放蕩を重ねても、地に足をしっかりつけて、帳尻をきっちりあわせる遊びをする旦那をさします。根性が座った、1枚も2枚もスケールの大きな男が「ぼんち」なのですね。
ちなみに大阪名物の揚げせんべい「ぼんち揚げ」は、この言葉が由来。やりたい放題に研究開発をしたけれど、最期には帳尻を合わせるヒット商品になることを願ってネーミングされたのでしょうね。その願いはみごとに叶って、大阪を代表するお菓子になりました。

<西林初秋>