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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#109/ 2018.11.03】[11.3 sat]

毎月最初の土曜日のトークテーマは『映画』

●今夜ご紹介した作品

▽作品名「家(うち)へ帰ろう」
    http://uchi-kaero.ayapro.ne.jp

▽作品名「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」
   http://ducasse-movie.jp

▽作品名「世界が愛した料理人」
   http://sekai-ryori.com


●今夜の選曲●

M① Libertango / Astor Piazzolla     ........ (西林選曲)
M② Fighting 17th /Backdraft (O.S.T)..…… (門上選曲)               
M③ For The Peace Of All Mankind / Albert Hammond
                           (エンディング・ソング).…(門上選曲)  

※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『落ち葉』

今回の『放送後記』の担当は門上さんです。  
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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ここ数年、料理人や音楽家のドキュメント作品が数多く公開されるようになってきました。音楽家の場合はコンサートやライブを編集することで、その全貌をつかむことが可能となります。
しかし、料理の世界は、どんな料理であるかを知ることは極めて困難。味わうことが不可能です。その命題というか宿命を抱えながらも料理人のドキュメントが制作され公開、そして多くの人たちの眼に触れるのは何故だろうと考えました。
料理は頭で味わうものだからなのでしょう。
そこには想像力が働きます。料理人がどのような日常を送るのか。食材との出会い、メニューはいかなる状況で生まれるのか、また調理工程はどうなっているのだろうか・・などなど興味のネタはつきません。
極端なことを申せば、料理人の哲学に迫ることが映像では可能となるのです。音楽なら、映像を観た段階では完結することも可能です。
しかし、料理人のドキュメントは、映像で感動を覚えれば、次の段階として、主人公の店に行きたくなるのは必須です。いわば、映像は店に足を運ぶ動機付けになるのです。
とこんな原稿を書いているだけで、「アラン・デュカス」や「すきやばし次郎」「龍吟」など今夜紹介した作品の店に行きたくなってきました。

<門上武司>