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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#105/ 2018.10.06】[10.6 sat]

毎月最初の土曜日のトークテーマは『映画』

●今夜二人の会話に出てきた主な作品

▽作品名「ライ麦畑で出会ったら」
    http://raimugi-movie.com

▽作品名「赤頭巾ちゃん気をつけて」
▽作品名「初めての旅」
▽作品名「旅の重さ」
▽作品名「放課後」

●今夜おかけした曲●

M① Wish You Well / Katie Herzig ........ (西林選曲)
M② さらば青春 / 小椋佳                   ..…… (門上選曲)               
M③ Moonlight Serenade / Carly Simon
                           (エンディング・ソング).…(門上選曲)  

※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『月』

今回の『放送後記』の担当は西林さんです。  
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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FM COCOLO「門上西林物見遊山」は9月29日の放送でまる2年。10月6日の放送から3年目へ歩をすすめます。これもひとえにお聴きくださるリスナーのお陰です。あらためてお礼申し上げます。
さて、記念すべき3年目の放送テーマは「映画」。J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」が重要なモチーフとなる「ライ麦畑で出会ったら」の紹介から、話は転びに転んで本の読み比べに及びました。今回、村上春樹訳の「The Catcher in the Rye」を買ったので、野崎孝訳のものと2冊になりました。大きな違いはタイトル。野崎訳は日本語なのに対して村上訳は原題のまま。そして冒頭で、さっそく違いを発見しました。野崎訳は「もしも君が、ほんとうにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか・・・」で始まり、村上訳は「こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたかとか・・・」となります。物語に対する主人公の主体性が微妙に違っているのですね。
門上さんが番組でお話しになったように、この2冊をじっくり読み比べるとおもしろいかもしれません。翻訳の楽しさと難しさ、そして奥深さ、訳者の主人公への想いや共感の違いなどを、すこしは理解できるかもしれません。

<西林初秋>