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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#102/ 2018.9.15】[9.15 sat]

今夜のトークテーマは「記憶に残る男優」

●今夜おかけした曲●
M① 非情のライセンス / 野際陽子         .....(西林選曲)
M② マルサの女 /  本多俊之           .......... (門上選曲)
M③ 夏の終わりのハーモニー   /  井上陽水・安全地帯
              (エンディング・ソング)   ........…(西林選曲)  

※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『星』

今回の『放送後記』の担当は西林さんです。  
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。

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バイプレイヤーは陰だといったのは蓮実重彦だったか、四方田犬彦だったでしょうか?読んだ当時、わたしはまだ学生で、その意味がうまく理解できなかったのですが、いまはよくわかります。かつて目は主役ばかりを追っていたのですが、その輝きもワキを固める陰があってこそ。それがわかってからは、主役はもちろんですが、誰がワキを固めているか、スタッフは誰かによって、暗闇へ腰をかけにでかけるかでかけないかを決めるようになりました。
今回のテーマは「記憶に残る男優」。そのなかで悪役として活躍された方を紹介しました。田口計、川合伸旺、金子信雄、成田三樹夫、佐藤慶、名古屋章、高品格、天本英世など。悪役もまた、バイプレイヤーのひとり。勧善懲悪ということばが生きていた時代の映画やドラマでは、悪役が悪ければ悪いほど、主役の正義が輝きます。
どの世界でも、輝いている人は、まわりにいるたくさんの陰のチカラに支えられています。だから「お陰さま」ということばは、「ありがとう」という意味で使われるのですね。昔のスターは、ワキを固める役者やスタッフをとても大切にしたといいます。わかっていたからスターになったのか、スターになったからわかっていくのか。どちらにしても、人の道をいきるかぎり、「お陰さま」を忘れたくはないですね。

<西林初秋>