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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#75/ 2018.3.10】[3.10 sat]

今夜のテーマは『旅』

西林さんが紹介された100周年を迎えるBar「北サンボア」の方の
「先代に教えてもらったことを変えないように忠実に行うことが僕の仕事」というコメントを聞いた時、前々回の放送で門上さんが紹介された「歌舞伎役者は、水がイッパイ入った水瓶にポタポタと一滴の水を落とすようなことをやっている。水瓶の水をイッキに替えるのではなく、長い時間をかけて水瓶の水を替えるポタポタをやっているのだ」と言う歌舞伎役者の話を思い出した。
どんな職種でも時代とともに変化は必要だと思うが、
〝どのように変化すべきなのか〟...とても難しい。
まずは〝急がない〟ことなのかも...と思う今日この頃でR。


●今夜おかけした曲●
M① 青春旅情/  河島英五... (西林選曲)
M② Spain / Chick Corea & Return To Forever…… (門上選曲)
M③ 俺たちの旅 / 小椋佳
               (エンディング・ソング).…(門上選曲)  

※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『旅立ち』

今回の『放送後記』の担当は門上さんです。  
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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この2月、パリ、ビルバオ、サンセバスチャンと旅をした。
ビルバオ、サンセバスチャンでは朝と夜をバル巡りであった。
巡りであるから、数軒はバルを訪れることになる。
チャコリという微発泡性の辛口のワインで食前酒としてポピュラーな存在だ。まずは、バルに入ると一杯ということで、チャコリを注文するのがごく一般的なスタイルである。それも泡をわざと立たせるために、通常だとグラスに近いところから注ぐのだが、これはボトルを持つ右手を最大限伸ばして注ぐ。するとグラスに入る速度に勢いがつくので、泡が目立つ。アルコール度数もやや低い。
チャコリを飲みながら、カウンターの上に並んだピンチョスなどをつまんでゆく。
バルによってピンチョスの種類が豊富なところ、スモークした料理を得意とする、生ハムのバリエーションが豊かなど、それぞれのバルには特徴がある。それを知るとバル巡りは充実感を増し、ますます楽しいものになる。その特徴を知るには、現地情報が一番手っ取り早い。サンセバスチャンでは、20数年現地に暮らす友人がいたので、彼女のおすすめに従ったが、ビルバオでは入手した情報と、バルに入り現地の人が何を注文するのかを具に観察するしかなかった。その時にチャコリが活きてくる。チャコリを注ぐ儀式をトライさせてもらいながら周りを見ていると、だいたい見当がついてくる。
旅は、まず観ることから始めたい。

<門上武司>