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物見遊山

門上西林 物見遊山 【#39 / 2017.07.01】[7.1 sat]

門上西林 物見遊山。
毎月最初の土曜日は、
門上西林・両氏が独自の視点で紹介する『映画〜新作と名画〜』。

門上さんが放送で仰られた「手紙、文字が持っているチカラ」という
言葉が強く印象に残りました。

※今夜ご紹介した映画・お話の中に出てきた主な作品は…
『ヒトラーへ の285枚の葉書』(新作) 
『トゥルーへの手紙』
『手紙は憶えている』
『愛の嵐 』『地獄に堕ちた勇者ども』


●今夜おかけした曲●
M①  Life Is Just A Bowl of Cherries   / Doris Day ... (西林選曲)
M②  The Man Machine / Kraftwerk ...…………………(門上選曲)
M③  Everybody Needs Somebody To Love/ The Blues Brothers
                                           (ラスト・ソング).….(西林選曲)                                   
                                                                 
※今月のラスト・ソングの選曲テーマは『サングラス』

※今回の『放送後記』の担当は門上さんです。
   本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
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番組内で軍服の話をした。
ナチス・ドイツの軍服が似合う役者の一人にダーク・ボガードがいる。
ルキノ・ビスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」、リリアーナ・カヴァーニの「愛の嵐」の軍服姿が眼に浮かぶ。どこかさみしげありながら冷徹な感情をひそめる姿には、ある種の狂気と恐ろしさを感じたものだ。
軍服つまり制服の特質は個性を押し殺すことでもある。体制の象徴であり、その人物というより体制が語り動くというものだ。したがって制服を着た人間には、なぜかこちらの背筋が伸びたり、おどおどしたりすることが多くなる。
しかし、ダーク・ボガートの軍服姿は違っていた。ナチスの象徴でありながらも、個人の色気や妖しさが色濃く漂っていたのだ。これは役者として、素晴らしい個性であり、曲者の監督が起用したくなるのも分かる。不思議なことに、このに作品で共演したのが女優のシャーロット・ランブリング。とくに「愛の嵐」のおける倒錯というか、身体の中に燻る愛をえぐり出すシーンは、いまも鮮烈に残っているのだ。

<門上武司>