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やっぱし橋が好き♪[5.22 sat]

橋にまつわる歴史や魅力をご紹介するコーナー
「やっぱし橋が好き」♪
今日は、「ロンドン・タワー・ブリッジ」をご紹介しました!
ロンドンの東側、ロンドン塔のすぐとなりに位置しています。
テムズ川の橋の上に中世のお城のような建物がふたつ並んでいて、
そのフォトジェニックな橋の姿は、
ロンドンを象徴する風景のひとつにもなっています。
1894年(明治27年)に完成。
大きな船が通る時に橋の真ん中が持ち上がって開く、
現役の「跳ね橋」です。
19世紀後半、ロンドンの東側、
「イーストエンド・オブ・ロンドン」とよばれるエリアの
発展にともない、ロンドン橋より下流(東側)に、
橋を架ける必要がありました。
そこで問題になったのが、テムズ川の岸辺に、
「プール・オブ・ロンドン」と呼ばれる港があったため、
ここに固定の橋を建設してしまうと、
大きな船が港に入ってこれなくなってしまうことでした。
当時、船による水上交通がとても重要だったので、
船が通るのを妨げないように橋を架ける必要がありました。
そこで、大きな船が通るときに橋の真ん中が開く、
跳開式の可動橋が建設されました。
全長244m。両岸に、高さ65mの2つの
ゴシック・リヴァイヴァル様式のタワーを持ち、
このタワーは、周りの建物との調和を考えて、
大理石で覆われています。
当時、1日に50回ほど上がった橋も、今では、
ひと月に数回程度、橋を跳ね上げて船が通ります。
もともとは、水圧を利用して跳ね上げていましたが、
今は、油圧と電力によって跳ね上げています。
(1分足らずで最高86度まで上がります)
塔と跳ね橋、さらに注目は、両端。
塔から岸までは吊り橋になっています。

吊り橋というのは、
架け渡したケーブルに橋桁をつっているような構造。
タワーブリッジでは、
2つの塔から外側それぞれの岸へ橋が架けられているのですが、
お城のような塔の高いところから、
まるで水色のリボンを投げたかのように、
水色のメインケーブルが曲線を描いて下りています。
ケーブルからは重力の方向、
鉛直に垂らされたハンガーロープがあって、
そのロープで橋桁を支えています。
ハンガーロープの重みでたわんだ曲線を描く
水色のケーブルがすごく綺麗。
よく見ると、水色、濃い青、白、赤といった色づかいも素敵。
ケーブル、欄干など、細かく塗り分けられているようです。
車道だけでなく、上流側には、歩道があります。
他にも、塔内には、橋の歴史を知ることができる
展示スペースがあったり、塔と塔をむすぶ上部通路は
「ウォーク・ウェイズ」と呼ばれ、観光スポットになっています。
通路の床の一部が、全長11メートルにわたり、
ガラス張りになっていて、橋を行きかう車や人々、
テムズ川を見下ろしながら、空中歩行を楽しむことができます。
また、エレベーターで、塔内の展示室から降りた後に続く、
「エンジンルーム」には、橋の内部の動力装置
「水圧式エンジン」が、当時のそのままに置かれています。
今週は、120年以上にわたり、ロンドンの発展を支えてきた
「タワーブリッジ」をご紹介しました。
来週は、青森の「鶴の舞橋」をご紹介します!