LIFEHUB
GUEST:株式会社マザーハウス代表取締役社長 山口絵理子[9.14 mon]

今回の「LIFE HUB」ゲストは、株式会社マザーハウス代表取締役社長、山口絵理子さん。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、バングラデシュで一人で始めたマザーハウスは、今年で20年。
バッグからジュエリー、ストール、チョコレート、洋服まで、そのものづくりは広がっています。
そんな山口さんが語ってくれたのは、華やかな成功談だけではありませんでした。
小学生の頃、クラスに自分の居場所を見つけられなかった経験。
大学時代には、人前で一度も発言せず、図書館で哲学を読みながら「自分はどう生きるのか」を考え続けていたといいます。
そんな山口さんを動かしたのは、意外にも「劣等感」でした。
大学卒業後、周囲が就職というレールに乗っていく中、山口さんはバングラデシュへ。
そこで「生きることが当たり前ではない」環境に触れ、今ある幸せへの感謝と、「一生に一度の人生なら、何かやってみよう」という思いが芽生えました。
ものづくりを続ける中で大切にしてきたのは、「白か黒か」とすぐに答えを出さないこと。
いろいろな方法を試し、対話し、遠回りしながら、自分たちなりの答えを探していく。
その姿勢は、グラデーションの革製品や、現在建設中の工場のデザインにも表れています。
そして印象的だったのが、バングラデシュの工場を訪れたお客さんと、そこで働く人たちが出会った瞬間の話。
自分が作ったバッグを指差し、「これ、俺が作った」と誇らしげに語る姿を見て、山口さんは「人は、自分が作ったものを誰かに喜んでもらいたいんだ」と気づいたそうです。
「命の躍動を止めたくない」。
子どもが夢中になっていることを大人の都合で止めないようにしたいという子育ての思いも、働く人が自分の仕事を「自分事」として感じられる会社をつくりたいという思いも、すべて根っこは同じ。
自分らしく生きること。その人だけの世界やリズムを大切にすること。
山口絵理子さんの言葉から、そんな「生きる力」を感じた時間でした。
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