LIFEHUB
GUEST:株式会社e-lamp.代表取締役 山本愛優美[6.22 mon]

6月22日のFM COCOLO「LIFE HUB」は、“コミュニケーション”をテーマにお届けしました。
今夜のゲストは、株式会社e-lamp.代表取締役の山本愛優美さん。25歳という若さで起業し、研究者としても活動しながら、「ときめき」を可視化するイヤリング型デバイス“e-lamp.”を開発されています。
このデバイスは、心がドキドキしたときの血流の変化をセンサーで読み取り、その状態を青・緑・赤の光で表現するというもの。
緊張や興奮、安心といった目に見えない感情の揺らぎを、視覚的に共有できる点が特徴です。
山本さんがこの研究に取り組むきっかけとなったのは、高校時代から抱いていた「自分が一生やり続けたいことは何か」という問いでした。
北海道出身の山本さんは、地域活性や教育分野への関心からさまざまな活動を行う中で、「心が動く瞬間=ときめき」に一貫して惹かれていることに気づきます。
その後、慶應義塾大学・大学院へ進学し、数理心理学や感性工学の視点から“ときめき”を研究するようになりました。
番組では、“ときめき”という言葉そのものの奥深さにも話が広がりました。
日本語における「ときめき」は、短期的な高揚感だけでなく、長期的な充実感や心の安定までを含む幅広い概念であり、古くは枕草子や源氏物語にも登場する言葉です。
一方で現代では、主に「胸が高鳴る瞬間」として使われることが多く、その多層的な意味合いが改めて注目されました。
また、山本さんの修士研究では、心拍のシンクロナイゼーション(同期)とコミュニケーションの関係にも焦点が当てられました。初対面の男女が会話する際、好意を持った相手同士ほど心拍のリズムが同期する傾向があるという研究結果をもとに、「その同期を可視化したとき、人は相手への印象をどう変えるのか」を検証。
結果として、心拍のシンクロが“見える”ことで、相手との関係性への意識が変化する可能性が示唆されました。
こうした研究の延長線上にあるのがe-lamp.です。
番組では実際にデバイスを装着しながらインタビューが進行し、スタジオ内の緊張や高揚が“色”としてリアルタイムに可視化される様子が紹介されました。
インタビュアー自身の心拍状態が変化していく様子も共有され、見えない感情が可視化されることで、むしろ相手への関心や理解が深まるという体験が印象的に語られました。
山本さんは、e-lamp.を単なるウェアラブルデバイスではなく、「コミュニケーションを補助するための道具」と位置づけています。自分の状態を知ること、そして相手の状態を想像すること。
その両方を促すことで、人と人との間にある“見えない壁”を少しずつ軽くしていくことを目指しています。
現在は、マッチングイベントや水族館での体験型イベントなど、出会いの場での実証実験も進められています。
特に初対面同士のコミュニケーションにおいて、緊張や興奮といった感情を可視化することで、関係構築のきっかけを生み出す取り組みが注目されています。
「ときめきであふれる世界をつくりたい」という山本さんの言葉には、感情を単なる主観として閉じるのではなく、社会の中で共有可能な“体験”へと拡張していこうとする意思が込められていました。
テクノロジーと感情のあいだをつなぐこの試みは、これからのコミュニケーションのあり方に新しい視点を投げかけるものとなりそうです。
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▼株式会社e-lamp.
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