CIAO 765
ふしぎなえで気分をくるり[1.28 wed]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。
幼い頃、僕が使える実家の本棚には、安野光雅の絵本が何冊も入っていました。とりわけ、旅の絵本シリーズには、僕が「旅のおじさん」と呼ぶ男性が必ず見開きページのどこかにいて、それをウォーリーよろしく探しながら、おじさんと一緒に旅気分が味わえて楽しかったんですよね。文字がないのがまた良くて、ヨーロッパっぽい異国の田園地帯から街の中心部まで、バーチャル旅を夢想する幼少期でした。
そんな安野光雅は2020年に94歳で亡くなりましたが、彼の作品は今も大勢を魅了し続けていますよね。僕はその長きに渡る一部しか知らないんだなと痛感したのは、このデビュー作を手に取った時。先週買ったんです。僕はエッシャーのだまし絵が好きで、家にもエッシャー展で調達してきた、えらい横長のポスターを貼っています。そのエッシャーに安野さんも影響を受けていたんですね。
1968年に出版されて、今もロングセラーを続ける『ふしぎなえ』。なるほど確かにエッシャーのようなだまし絵ではあるものの、安野さんらしいなと思うのは、必ずそこに人間がいて、しかも画一的にならず、喜んでいたり、自信満々だったり、悲しんでいたりとそれぞれの人間模様が描かれていること。ここに独特のユーモアが宿っているんですよね。
最近はいろいろと考え事が多くて頭が疲れがちなので、「ふしぎなえ」を眺めながら気分転換で安野光雅に世話になっています。あまりにふしぎなので、本をくるくる回したりしていると、視覚はこんがらがるのに、妙に頭はすっきりするんですよ。
今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。