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CIAO 765

同い年の絵本を読み返す[11.24 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

先週のこと、僕の住む京都市左京区にも熊の出没情報がありました。僕の家のそばではないけれど、自転車や車でちょくちょく通るような市街地エリアです。あれま…。数年前にもそんなことがあって、そのエリアの小学校の児童たちに集団下校の指示が出ていたなと、思い出しました。今年は本当にこの種のニュースが多いし、人的被害も増えています。

そんな時に僕が思い出す絵本があります。小学生の頃に読んで、今も大切に保存している『ぼくはくまのままでいたかったのに』。僕の生まれた年、1978年に初版が登場して以来、一度絶版になったようですが、今はまた「新版」が世に出ています。

快適な穴ぐらでの冬眠から覚めたクマ。穴を出ると、森が切り開かれ、ピカピカの工場ができあがっているではありませんか。目をこすりながら、状況がつかめないクマ。トボトボと工場付近を歩いていると…

本来であれば生息圏が異なるはずのクマとヒト。人間がずんずんと森林を切り開いた結果、無用な接触が生まれてしまうのだということにこの本が警鐘を鳴らしていたのが約半世紀前。残念ながらと言うべきか、今ますます読むべき本となっています。喫緊の課題であると同時に、将来に向けた息の長い取り組みも必要な問題ですから。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今日のおやつタイムの15時まで、よろしくです。