CIAO 765
雑誌=タイムマシン説[10.28 tue]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。
最近、僕の会社、京都ドーナッツクラブは息の長いプロジェクトにしたいと、サイレント映画に目を付けています。無声映画なんて、観たことも聞いたこともないという方が多いかもしれません。ていうか、無声映画は音がないのだから、「聞く」ものではないか。なんて思われるかもしれません。
いやいや、実はサイレント映画には音があったんです。映写機のまわる音? いやいや、フィルムに音がないぶん、実は上映にあたって、音楽が生演奏されていたんです。その昔、映画館では上映のたびにいろんな形式でライブも行われていたってこと。そして、これは日本独自の文化ですが、セリフがない映画に活動写真弁士が言葉による説明を加えていたんです。だから、映画そのものに音はなくとも、劇場は結構賑やかな音や言葉で溢れていたんですね。
僕はそんな音楽付きのサイレント映画の上映にイタリアで何度も立ち会い、日本でも弁士さんの愉快な解説に耳を澄ませたことがあります。そこで我が京都ドーナッツクラブとしては… って、このあたりはまだ明かせない部分も多いので、ぼんやり楽しみにしていただけると、これ幸いです。
で、最近はサイレント映画にまつわる資料や本をメンバーと持ち寄っていろいろ話をしていまして、最近オフィスに仲間入りしたのは、この2冊。明らかに年季の入った映画雑誌の老舗「キネマ旬報」なんて、すごいですよ。これ、1950年代のものなんです。当時、イタリア映画の特集が組まれていたんだなと、ページを開いてはタイムスリップ気分を楽しんでいます。そう、雑誌って時代を映すものだから、タイムマシンなんですよね。捨てられないどころか、こうして買ったり取り寄せたりしているのであります。
今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。