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CIAO 765

誰か代わりに行ってきて〜[10.15 wed]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

秋はイベントが多いんですよね〜。あれもこれもと興味は湧くものの、スケジュール帳と照らし合わせながら、出かけていくものを絞り込んでいかざるを得ない状況です。僕の場合、仕事も絡んでくるので、行きたくても泣く泣くあきらめることもしばしば。今週末も、そう。

イタリアの作家マッテオ・B・ビアンキ氏が来日して行う『遺された者たちへ』の出版記念トーク・イベントが、社会学者で作家の岸政彦氏をゲストに迎えて対談形式で行われるんです。ビアンキさんは、広告や放送業界で長年活躍している人で、この本では90年代に起きた元パートナーの自死を踏まえ、人が大切な誰かとの別離をどう向き合い乗り越えていくのかを痛切な実体験をベースに綴っています。

人は誰だって何らかの形で永遠なる別れを経験します。けれど、その「さよなら」のひとつひとつはどれも違う固有のものですね。当事者にしかわからないこともたくさんあります。ビアンキさんの場合には、性的マイノリティであり、その別れは自死によってもたらされました。特殊に思うかもしれませんが、先に書いたように、人と人とのつきあい、関係性というのは遠目に見れば似通っているものでも、近づいてみれば特殊でないものなんてありません。この本は読んでいると、そんな固有と普遍の間を縫い合わせるような感覚を覚えます。

イベントは、10月18日(土)14時から16時。
場所は、大阪市立中央図書館で、無料ですが事前申し込みが必要ですので、詳しくは図書館のホームページをご確認ください。

僕はこの日、この時間、別のイベントでステージにいるので、僕の代わりに行ってきて〜

今日も15時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。