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CIAO 765

さすらいの亀仙人!?[8.4 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
こんにちは。
どうも、僕です。野村雅夫です。

世の中には楽器の種類ってどれくらいあるんでしょうか。仕事柄、多様な音楽に日々接していますが、音だけを聞いて、これは何の楽器なんだろうと頭の上にハテナが浮かぶこともちょくちょくあります。

この夏、行きつけの飲み屋で友だちとワイワイやっていた時のこと。頭に笠をかぶった、というより、ビシッと装着した和服姿の女性がお店に現れました。見れば、背中に何か背負っているんです。和気あいあいとした雰囲気のお店なので、知らない人でもすぐに打ち解けることも多いんですが、彼女がまさにそう。「それ、何ですか?」聞いてみました。

「よくぞ聞いてくれました。これは楽器なんです」そう言って包を解くと、出てきたのはスティールパンのようなもの。目を丸くしていると、「これはラブドラムと言って、スティールパンと似てはいるんですが、別物なんです。私はこの楽器を使って弾き語りをしています。せっかくなので、1曲披露しても良いですか?」。

一同、声を揃えて、どうぞ、どうぞ! 歌ってくれたのは、宮沢賢治の詩にメロディーを付けたものを歌ってくれました。ラブドラムの音色は澄んでいて神秘的。金属の硬さよりも人の想像力を刺激する広がりがあります。1音だけでも、その場を支配してしまうんです。「どうぞ、鳴らしてみてください」。

体験した僕の顔を見てください。目だけじゃなくて、口まで丸くなっているでしょう? 彼女の名は、天麻音 ひぃさん。各種SNSも展開されているので、もしどこかで見かけたら、ぜひ。

しばらくみんなで楽しくお喋りした後、彼女は手際よくラブドラムを包み直し、背負ってお店を出ていかれました。「それでは、亀仙人、失礼します」。ネタができあがっとるな。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今日のおやつタイムの15時まで、よろしくです。