CIAO 765
僕にとってはタイムリー[2.26 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
毎週ラジオでの映画短評を続けて10年がもうすぐ経過というタイミングです。ちょうど1ヶ月後くらい、年度末最終週に今年も企画している第10回を数えるマサデミー賞2024。そろそろ各賞の選考に具体的に入っていますよ。ぼんやりご期待ください。
で、いつも短評課題作を映画神社のおみくじで決めるに当たり、まずは毎週候補になりそうな作品の公開情報をチェックするわけです。そしたら、「あれ? リメイク?」って戸惑った作品があります。それが、『テルマ&ルイーズ』。リドリー・スコット監督による90年代女性版アメリカン・ニューシネマと言われた91年の名作が、なんとすばらしいことに4Kリマスターのうえリバイバル上映なんて!
まったくこの動きを知らなかった僕なんですが、『テルマ&ルイーズ』は僕にとってはタイムリーなんです。それは、井上荒野のこの小説『照子と瑠衣』(祥伝社)を読んだところだから。
こちらは日本版『テルマ&ルイーズ』ですよ。ともに70代に入ったかつての同級生で、キャラクターのまったく違うふたりの女性がタッグを組んで新たな人生を選ぶ、というより、掴み取るお話。僕にとっては性別も年齢も違うふたりの冒険譚にわくわくしながら、気づけば心から応援しつつ最後のページにたどりつきました。そして、照子と瑠衣の未来に幸あれと思いながら、本を閉じたんです。オススメですよ。本家の映画と本歌取りの小説、セットでどうぞ。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。