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☆内田ラグビー部長のラグビー通信 9月18日号☆[9.18 mon]

日本時間の朝4時からイングランドとの大一番!!
連休最終日というコトもあり、頑張って早起きして応援したみなさん!お疲れ様でした。
というコトで、内田部長からのレポートもしっかりと届いていますよ↓

ボンジュール!!
というわけで、現在フランスで開催中のラグビーワールドカップ2023。
日本時間9/9の明け方に開幕して、先週の金曜日から第2ラウンドに突入しています。

我らが日本代表は、第1ラウンド初戦のチリ戦に快勝、
そして、今朝4時から南フランス・ニースにてイングランドと対決しました。
これまで10度対戦して一度も勝てていない相手・イングランド。
誇り高きラグビーの母国は、100年間そのスタイルが変わっていない。とも言われる、
強力なフォワードによる圧力と攻撃的な突進によるランニング、戦術的なキックで相手を制圧しようとするチーム。
そのイングランドに勝つために日本にとって大切なことは、その真っ向勝負に負けないこと。
相手の突進を真正面で受け止め押し返す。スクラムは絶対に押されない、押し返す。
エリアを獲得するため、プレッシャーをかけるための、
キックの蹴り合いで絶対に競り負けない。
キックでも必ず(エリアを)押し返す。
ジャパンは、その通り試合開始からフィジカルバトル(肉弾戦)で堂々と渡り合いました。
昨秋の強化試合で反則を取られたスクラムもまったく押されず、むしろ押し返す局面もあるぐらい。
イングランドとしては明らかに想定していたプラン通りではなかったと思います。
その証拠に、キックをチャージされたり、攻めあぐねてノックオンをしたりと、明らかに動揺が見られました。
不運だったのは、相手のノックオンかと思われたプレーが、
ボールが頭に当たっていたことで、そのまま継続となりド真ん中にトライをされてしまったこと。
ゴールも決まり、その時点で8点差となったことでイングランドは少し落ち着きを取り戻しました。
アンラッキーではありますが、審判のジャッジを待たずに自分たちでプレーを止めてしまったことは反省すべきというか、悔やまれる点でもあります。
そして、序盤からフルスロットルで戦い続けてきた日本代表は、
残り20分を切って明らかに疲れが見え始め、
少しずつプレーの精度が下がってしまったように感じました。
交代で入ったベンチメンバーも流れを変えるまでには至らず、
むしろ相手の精度の高いプレーにトライを献上。
最終的には、12-34での敗戦となりました。
これで日本の勝ち点は5点に留まり、
イングランドは勝ち点を9点に伸ばし現時点でのプールD首位となりました。

惜しまれるのは、まず前半終了間際にペナルティーで与えてしまった3点。
そしてやはり、アンラッキーなバウンドで奪われたトライ。
ここが大きく流れを変えたと思います。
日本代表は全員が体を張って戦ってくれましたし、
後半にはアタックで相手のディフェンスを切り裂くランニングもありました。
良い準備が出来ていた試合だと感じましたし、確実にチーム力は上がっています。
それでも勝てなかったことは事実なので、
ここは代表のスタッフ・メンバーの皆さんが口を揃えているように、
すぐに気持ちを切り替えてしっかりリカバリーをして次戦のサモア戦に集中していただきたいと思います。

そして、その他の国も激しい戦いを繰り広げています。
これまでの中で優勝国予想が一番難しいと言われる今大会。
世界ランキング上位国が順当に勝ち進む試合がある一方、
あわや金星という試合もあり格下のチームの健闘が光っています。
ここまで今大会最もダークホース的な存在になりつつあるのが、フィジー。
元々地力のあるチームではありますが、
ワールドカップではこれまでベスト8が最高位。
直前の強化試合でイングランドを破り勢いに乗るフィジーは、
初戦のウェールズ相手に最後の最後パスがつながれば逆転トライ!というところで
痛恨のノックオン、そのままノーサイドを迎え26-32で勝利を逃しました。
そして続く第2戦、これまで22回戦って2勝しかしていない
オーストラリアを相手に、22-15 と69年振りの勝利となる大金星。
この日のフィジーは規律を保ち、
ペナルティーを犯した数はオーストラリアの18に対してフィジーは7。
そしてゴールキックを確実に決めて加点したことも勝利を導く要因となりました。
現在のオーストラリアのヘッドコーチは、
2015年大会で日本を率いたエディー・ジョーンズ氏。
オーストラリアは勝ち点6でフィジーと並んではいるものの、
直接対決で勝っているフィジーが優位に立っており、
次のウェールズ戦は負けが許されない戦いとなりました。


日本の次の試合は、サモア戦。
これまた強敵です。
というのも、今大会から規定が変わり、過去に他の国の代表経験があっても、
その国で長らくプレーしているか何かしらのルーツがあれば代表資格を得られることになったため、
今回のサモア代表には、かつてニュージーランド代表オールブラックスや
オーストラリア代表ワラビーズに選出されたことがある有力選手が祖国サモアの代表としてメンバー入りしており、
かなりチーム力が上がっています。
日本は直前の強化試合で負けていますが、
それにも増して強力な布陣となることは間違いありません。

サモアは第1戦をチリに 43-10 で勝利しており、
点数だけを見れば日本と同等の力を持っています。
(日本はチリに、42-12 で勝利)
そして、現時点でサモアも日本と同じ勝ち点5ながら、
得失点差で日本を上回っており、絶対に負けることができない相手です。
もちろん、今大会負けていい試合などありません。

ここは気持ちを切り替えて、そしてこういう時だからこそ、みんなで日本代表を信じてエールを送り続けましょう!!
そうです、日本代表のキーワードは「OUR TEAM」です。
僕たち私たちも一緒に、僕らの私たちのチームを応援するんです!!
ALLEZ! JAPON!


今週の内田ラグビー部長のラグビー通信でした!!
オンエアでご紹介した様子もぜひ、チェックを…。
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