CIAO 765
ありがとう、『こんばんは、太陽の塔』。[7.24 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
春に読み始めたものの、忙しくて読み切れていなかったものを、改めて、一から一気に読んだぞシリーズ、これで3冊目となる小説が、こちら『こんばんは、太陽の塔』です。著者は、アメリカの女性、マーニー・ジョレンビーさん。彼女がなんと、日本語で書き下ろした小説です。
主人公は20代前半のやはりアメリカ人女性で、ローティーンの頃から地元で高名な陶芸家に師事して技術を学び、大学でもろくろに向かう日々だったのですが、師弟関係に問題が生じ、逃げるように日本の中高一貫女子校での臨時英語教師のポストを頼り、たどりついたのが大阪だったんですね。
日常会話はできるものの、いざ一人暮らしで仕事も始めるとなると、日本語は難しい。北摂や梅田、京都、慣れない関西で人間関係も一から構築するのは大変な中、彼女にはたくさんの困難が待ち受け、かつてのトラウマもちょくちょくフラッシュバックするのですが…
僕の生活圏が舞台だから読みながら手に取るようにイメージが湧くとともに、外国で暮らすことの心細さと好奇心の広がり、さらには語学の学べば学ぶほど深くなる悩みと意義について、僕は何度もうなずきました。ため息をつきました。そして、嬉しくもなりました。
それだけに、彼女の一挙手一投足が気になってページをめくり続け、勝手に叱咤激励しながら、最後には彼女の幸せを願うようにして本を閉じましたよ。
僕たちが当たり前のように見ている風景や習慣も、外国人の視点を借りると新鮮だったり奇異に見えてきたりするもの。日本語でそんな物語を編み出してくれたジョレンビーさんに「あっぱれ!」とお伝えしたいです。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。